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2020年03月12日

地域の話題 障がい福祉

777. 中体連で県内初のボッチャ競技開催へ・特別支援学級生も「主役」に・いわき

東京パラリンピックイヤーとなる今年、福島県中学校体育連盟いわき地区は来年度に県内で初めて、市中学校体育大会でパラスポーツの「ボッチャ」を正式種目に加えます。これまで出場が難しかった特別支援学級生が「応援」側ではなく「主役」になる舞台となります。市教育委員会は競技用具を全中学校に配布する予定。頂点を目指してすでに練習に励んでいる学校も出ています。今年の「ボッチャ」競技は市大会止まりですが、将来的に参加の輪が広がり県大会に発展するのが期待されます。

 

教室でボッチャの練習をする生徒=2020年2月26日、いわき市の内郷一中

 

● すべての中学生が輝ける舞台づくり

「ボッチャ」は障がいの有無や年齢に関係なく楽しめ、「地上のカーリング」とも呼ばれるパラリンピックの正式種目です(※)。パラスポーツを中体連種目に採用したのは、夢に向かって挑戦する力を身に着ける「キャリア教育」の一環。県中学校体育連盟いわき地区の吉田信治会長(内郷一中校長)がこれまで、一般学級生の行事にただ付き添うように参加する支援学級生の姿を見て、すべての中学生に目標に向かって輝ける場が必要だと発案しました。同連盟いわき地区は特別支援学級の関係団体とも連携し、優勝旗や記念品も含めて準備を進めています。市教委は来年度に全中学校に「ボッチャ」の用具を配布するのを決めました。大会は市内すべての特別支援学級生約160人に出場機会が与えられ、開催日は6月中旬予定、会場は市立総合体育館です。

 

「ボッチャとは(日本ボッチャ協会ホームページより)」:https://japan-boccia.com/about

 

内郷一中ではボッチャのコートを教室に整備

 

● もう練習スタート

去年12月から練習を開始した内郷一中の特別支援学級は、教室にボッチャのコートをつくるほど気合十分。最初はルールや楽しさを知るのに時間が掛かったようですが、2月26日の練習では欠席者を除く生徒5人が2チームに分かれて試合していました。投球する生徒は狙い通りにショットが決まるとピョンピョン跳ねて喜び、仲間や審判を務める教諭も「すごい」と拍手を送ります。失敗すると「あーやっちまった!」と悔しがります。目標球へのアプローチを狙うか、相手のボールを弾き飛ばすかをチームメートと相談し合う場面も見られました。生徒は「逆転が何度もあるのが楽しい」と笑みを浮かべ、本番に向けて「みんなで協力して優勝したい」と意気込む子も。さらなる上達に向け、教諭は「まだ細かい作戦が立てられない」と次なる課題を挙げていました。

 

狙いをチームメートと相談する生徒

 

● ふくらむ夢

練習はほかにも市内各地ですでに始まっています。南部地区では支援学級生が集まり講師を招いた本格的な練習会も開かれました。吉田会長は将来について、各学校で「ボッチャ部」が誕生すれば障がいの垣根を超えた生徒同士で部活動ができ、他校と練習試合をすれば交流が広がる―、と夢を語ります。「多くの方々の応援がありがたい」と感謝する吉田会長は「大会を成功させて続けていきたい」と話していました。

 

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