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投稿:2018年05月25日更新:2022年12月26日

多職種連携・地域連携

320. 「薬剤師」の役割に理解 アロマグッズ作りも・平在宅療養多職種連携の会

いわき市平地区の医療・福祉の関係者が交流する「平在宅療養多職種連携の会」がこのほど、同地区のタローズカフェで開かれました。今回のテーマは「薬剤師」。いずれも薬剤師で、薬局タローファーマシーの政井学さんとオレンジ薬局湯本南店の小野寺大樹さんが講師を務めました。参加した医師、薬剤師、看護師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、行政関係者ら約40人は、薬を提供するだけでない薬剤師の役割を考えたほか、アロマテラピーを学んでバスソルト作りにも挑戦しました。

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↑「面で支える薬剤師」と題して講話した政井さん(奥・左)

● 求められる掛かりつけ薬局
政井さんは「面で支える薬剤師~2018診療報酬改定の内容をふまえて」と題して講話。残薬、多種の薬を処方するポリファーマシー、薬物依存など薬に関する社会的な問題を挙げた政井さんは「薬剤師だけでは解決できない」と多職種連携の必要性を訴えました。さらに、服薬したがらない幼児期、病気とともに薬が増える中年期、飲み忘れもある高齢期など、ライフステージに合わせた問題を継続的に支援できると話します。患者が病院ごとの門前薬局で薬を受け取るのではなく、今後はどこの病院に通っても1つの掛かりつけ薬局を決めて服薬情報を一元化し、医師、訪問看護ステーションやケアマネジャー、栄養士らと連携を図るようになると説明。診療報酬改定で「地域支援体制加算」が新設され、24時間、在宅対応、ライフステージ支援、連携などで地域医療に貢献する薬局が評価されると解説しました。地域支援体制が生まれ他業種と連携することで、調剤時だけの指導ではなく生活も含め継続した薬の管理指導、残薬問題やポリファーマシー対策に貢献できるとし、薬局で薬を出すだけではない薬剤師の役割を語りました。

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↑「アロマでかわる生活習慣♪」と題して講話した小野寺さん(左)

● 「心地よいのが自分に合った香り」 アロマ体験
小野寺さんは「アロマでかわる生活習慣♪ 自分だけのアロマグッズを作りましょう♡」と題して講話しました。アロマテラピーとは「精油を用いてホリスティック(包括的)な観点から行う自然療法」だと定義を説明。リラクゼーション、美と健康増進などに効果があるとされています。古代エジプト文明から始まるアロマの歴史や、「におい」の身体反応は原始的で直感的という香りと大脳の関係に触れた後、代表的な精油を紹介。優れた鎮静作用などが期待される「ラベンダー」、リフレッシュ効果や虫除けにも使われるという「ペパーミント」、イライラ改善や食欲促進につながるという「オレンジ・スイート」を挙げました。実践のポイントでは「心地よい香りがその時の自分の調子に合った香り」と説明。単体だと刺激が強いため2つ以上混ぜると香りが柔らかくなるというアドバイスもしました。最後にはアロマ入りバスソルト作りにも挑戦。参加者は紙コップにバスソルトを入れ、1、2種の精油計6滴を入れてよくかき混ぜ、自分に合ったアロマグッズ作りを楽しみました。

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【関連記事】
<平在宅療養多職種連携の会>
2017年度:http://ymciwakikai.jp/blog-category-34.html

2018年度:http://ymciwakikai.jp/blog-category-38.html

<在宅医療を積極的に展開する薬局「わかば」(横浜市)の取り組み>
「くすりのマルトの社内講演会」 2017年8月21日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-266.html

<会場となったタローズカフェ>
「オープン前の紹介」 2018年1月12日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-381.html