いわき市平の北白土公民館で17日、北白土(37区)・北白土健康体操教室が主催する「健康体操教室」が行われました。講師を務めたのは医和生会通所リハビリテーションの理学療法士・菅波成年科長。今回は「みんなのリハビリ体操!~健康測定を定期的に行いましょう~」と題し、歩行や立ち上がり、バランス測定などを実施しました。
同様のイベントは昨年10月にも開催されており、定期的に測定を行うことで自身の健康状態の把握に役立てています。
● 6項目を健康測定
今回測定したのは「体重」、「握力」、下肢筋力・起立能力を測る「5回立ち座り(何秒でできるか)」、バランスを測る「片足立ち」、歩行能力をチェックする「5メートル歩行」、歩行バランスを確認する「3メートル立ち周り(Uターンして戻る速度を測定)」の6項目。
片足立ち測定では余裕で30秒立っていられる方もいれば、1秒もバランスを保てない方も…。この測定では長くできる人ほど歩行中に転倒しにくいと言われていることから、適度な運動を続けていくことの大切さを実感した方も多かったようです。
菅波科長は「前回と比較して、記録に上がり下がりがあったと思うが、何が原因なのかを把握することが大事」と説明しました。当日配られた資料にはそれぞれの測定の平均値が掲載されていたことから、参加者からは「この平均値に満たない人はどういう訓練をしたらいいのかアドバイスがほしい」という声も上がりました。
講座の最後に「指輪っかテスト(東京大学高齢社会総合研究機構 飯島勝也教授考案)」を紹介。指輪っかテストとは自身の指で輪っかをつくり、ふくらはぎの一番太い部分を囲ってみるというもの。実際囲ってみると「囲めない」「ちょうど囲める」「隙間ができる」に分かれますが、隙間ができるという方は、骨格筋量が低下している危険性が高いそうです。
● 「今後も続けてほしい」
「回覧板を見て楽しみにしてきた」「毎回楽しみにしている」という方もいらっしゃいました。菅波科長は「こういった住民主体の健康講座を今後も継続していくことが大切であり、自分も専門職として助言・指導しながら皆さんと一緒に健康維持について考えていきたい」と挨拶しました。