小規模多機能型さらいの四ツ倉は、働きながら介護の魅力に気づき、10年以上介護の仕事を続けています。自身を「物怖じせず、どんどんやってしまうタイプ」といい、明るい笑顔と、ご利用者様への積極的な関わりが印象的な四ツ倉。ご利用者様が、名前を思い出せなかったとしても、その人にとって「安心できる人」でありたいという想いを持って、日々介護に向き合っています。
● 「人と関わる仕事がしたい」
四ツ倉は以前、製造業の会社で働いていましたが、将来的にも需要の高い仕事がしたいと転職を考えるようになりました。「最初から介護と決めていたわけではなかった」と振り返り、「デスクワークは苦手なので、人と関わる仕事」「安定して長く働ける業界」と条件を絞るうちに、「介護」にたどりつきました。医和生会に介護職員として入職して14年。介護という仕事に向き合ううちに楽しさや魅力を感じ、働きながらヘルパーや介護福祉士の資格も取得しました。
● 介護の魅力は、人とのつながり
介護の魅力を感じた出来事を、四ツ倉は今でも覚えています。
数年前に出会った、あるご利用者様。その方は口調が厳しい方で、四ツ倉は「最初はとても緊張した」といいます。それでも、いつも笑顔で話し掛け、自分から関わるうちに、ご利用者様は優しい笑顔を見せてくれるようになりました。四ツ倉が妊娠し、お腹が大きくなってきた時には、心配して気遣ってくれたことも。四ツ倉が出産・育児休暇を取得して2年ぶりに職場復帰した時、ご利用者様は認知症の症状が進行していたにも関わらず、四ツ倉のことをしっかり覚えていて「大丈夫だったの?」と声を掛けてくれたそうです。四ツ倉は「子どものことを話したら喜んでくれて、本当の“おばあちゃん”のような存在だった」と懐かしみ、介護という仕事を通じて、人とのつながり、あたたかさを感じた出来事だったといいます。そして「認知症になって名前を忘れても、顔や雰囲気は覚えている」と実感した瞬間でもありました。四ツ倉は常に笑顔を絶やさず、ご利用者様に自分から関わる行動を続けています。「私を見つけて嬉しそうな笑顔を見せてくださる方もいます。名前は思い出せなくても『安心できる人』と覚えてもらえれば嬉しいです」といいます。
● 子育てとの両立
四ツ倉は、3人の子どもを育てながら働く“ママ介護士”。「さらい」の職員13人中、5人が子育て世代で、子どもの行事がある時は休みを調整するなど、互いに助け合うことができ、子育てに理解ある職場環境だといいます。仕事と育児の両立のコツについて、四ツ倉は「気持ちの切り替え」と「周りに頼る」を挙げます。保育園に行くのをグズる子どもにイライラする朝でも「家庭のストレスを職場に持ち込んでご利用者様に不快な思いをさせない」と、出勤する車の中で気持ちを切り替えるといいます。さらに、「昔は人に頼るのが苦手で『自分だけで頑張る』という思いが強かった」といいますが、今は「親だけでなく、仲良くなった近所のおじいちゃんにもお世話になっている」と話し、頼る事で気持ちが楽になったといいます。
● 「臆病さ」は丁寧なケアにつながる
自身を「物怖じせず、どんどんやってしまうタイプ」と自己分析する四ツ倉ですが、介護職に向いているのは「臆病な人」と意外なことを口にしました。その理由は、「大丈夫かな・・・」という不安な気持ちは、実は、ご利用者様の介助をする場面で一度落ち着いて考えるためには重要で、「臆病さ」は丁寧なケアにつながると考えているからです。四ツ倉は「自分は気が弱いし、介護職に向かないとは思わないでほしい」といい、「人と接するのが好き、人と関わる仕事がしたいという人が、介護の仕事を選択肢に入れてくれたら嬉しい」とメッセージを送っていました。
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