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投稿:2018年05月14日更新:2021年05月12日

多職種連携・地域連携

311. 感謝を込め10年の歩みを1冊に・「地域福祉ネットワークいわき」の記念誌

いわき市地域包括支援センターを運営するNPO法人「地域福祉ネットワークいわき」の10周年記念誌が、このほど完成しました。各7地域包括支援センターやいわき基幹相談支援センター・いわき障がい者相談支援センターの活動、福祉避難所を開設した東日本大震災時の取り組み、これまで発行した広報誌などを振り返っています。「地域への感謝の気持ちも込めた」と編集の担当者。10年の歩みを1冊にまとめています。

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● 7地域包括支援センターの10年
編集した同法人広報委員会の委員長・永井千晶さん(四倉・久之浜大久地域包括支援センター)は、7つの地域包括支援センターごとに活動紹介した見開きページが読みどころの一つといいます。平地域では「健康講話」「見守り隊設立」など幅広い活動、小名浜地域では認知症予防に積極的なのが伝わり、勿来地域では介護する家族対象のサロンの紹介も。常磐・遠野地域では地元温泉施設と連携したお年寄りの交流活性化イベント、内郷・好間・三和地域では孤立や虐待を防ぐ「ほほえみネットワーク」、四倉・久之浜大久地域では児童生徒への認知症教室、小川・川前地域では中山間地域の食の課題を解決する配食サービスを取り上げています。各センターの個性的な取り組みが、多くの写真とともに紹介されています。

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● 震災の混乱の中、福祉避難所を開設
「10周年の活動のうち、東日本大震災での取り組みは外せない」(永井さん)と掲載したのが、福祉避難所の開設の記憶。震災当時を振り返り、常磐・遠野地域包括支援センター管理者だった野口富士子さん(現在は勿来・田人地域包括支援センター管理者)が書いた福島県保健衛生雑誌(日本公衆衛生協会福島県支部発行)への寄稿を載せています。発災から5日間のうちに、福祉用具がなく動けない、薬を入手できない、介護者が緊急入院した、避難所で認知症者が徘徊するといった相談が相次ぎ、介護を必要とする方々のための福祉避難所の開設を決断。その運営の様子が記録されています。

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● 表紙を飾る絵は
このほか、今年1月まで全18号まで発行した広報誌「結い」も取り上げられています。障がい福祉の分野では、去年4月に始まった障がい者の相談支援の取り組みを紹介。表紙はいわき市内の「いわき光成園」の皆さんが絵を描き、市内のステージデザイナー・あきもと まさあきさんがデザインしています。広報委員会オブザーバーの熊田智英子さん(四倉・久之浜大久地域包括支援センター)は「地域の方々や関係者に各地域包括支援センターでの取り組みを知ってもらえる。職員同士でもあらためてそれを振り返り確認でき、お互い刺激になった」と話しています。A4判で38ページ。1200部印刷し、市内の医療法人、公民館などの関係機関、民生児童委員ら地域住民の皆さんに配りました。

【地域福祉ネットワークいわき】
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