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投稿:2018年05月12日更新:2021年05月12日

多職種連携・地域連携

310. 聴覚障がい者と社会をつなぐ架け橋になる!・市民向けの手話講習会

聴覚障がい者を支える市民を長年育成してきた恒例の「手話講習会」がこのほど、いわき市のいわきサン・アビリティーズで始まりました。書類選考を通過した障がい福祉に熱意を持つ市民が、来春まで続く入門基礎の習得に挑みます。手話で「山」は?「寝る」は? 初回の講義では見た目や動きで表現される単語などを確認し、簡単な手話をゲーム感覚で体験。聴覚障がい者を社会に結びつける言葉の架け橋となる第一歩を踏み出しました。

● 来年3月まで計42講義の長丁場
講習会はいわき市障がい福祉課が主催し、いわき手話サークルが委託を受けて開催。手話ボランティアの育成や障がい福祉、制度の啓発を目的に30年以上続く講習会です。プログラムは来年3月まで週1回、自己紹介できるレベルの入門過程20回と日常会話レベルの基礎課程22回の計42回。いわき手話サークルといわき聴力障害者会のメンバーが講師を務めます。

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↑通訳するいわき手話サークルの大和田会長(左)と講師を務めたいわき聴力障害者会の加藤さん(奥右)

● 志望動機を訴え、書類選考で選ばれた受講生30人
今年の参加者は市民30人で、主に40~60代の女性です。去年は「手話に興味のある方」を受講対象としていましたが、今年は「障がい者を支援したいという熱意があり、ボランティア活動できる方」と設定。興味だけではなく熱意も条件としたため申し込み者の減少も懸念されましたが、定員を超す46人の応募がありました。志望動機で近所や職場にいる聴覚障がい者を支えたいと訴えた志願者もおり、書類選考を経て熱い想いを心に秘めた受講生が決まりました。

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↑手のひらを後ろに向けて耳をつくる手話で「ウサギ」を表現する参加者

● 弧を描く「山」 両手でV字をつくる「谷」
5月8日に開講式が行われ、いわき市障がい福祉課の長谷川政宣課長といわき手話サークルの大和田仁会長があいさつでエールを送りました。式後に講義が始まり、いわき聴力障害者会の加藤康正さんが「手話の基礎知識」と題して講壇に立ちました。大和田会長らの通訳により手話だけで講義する加藤さんは「手話は見る言葉」「顔の表情が大事」とポイントを説明した後、具体的に手話の特徴を紹介。気候の「暑い」も温度の「熱い」も手の動きは同じだが表情や口型が異なる点を説明しました。伝える相手の性別で手話が変わる例として「風呂」を挙げ、女性には顔や肩を洗う仕草、男性には自分の背中を洗う動きで表現すると解説。さらに手話のパターンを紹介し、弧を描く「山」や両手でV字をつくる「谷」などの「見た目」、腕枕して「寝る」やコップを口に運ぶ「飲む」などの「動き」、両手をピースしてクロスさせる「井」、ピースした二本指に反対の手の一本指を重ねる「中」などの「漢字」を挙げました。

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● 手の動きの強弱、速さで意味が変わる
手の動きの強弱や速さを変えても意味が変わると加藤さん。「うれしい」を伝える際、手の動きが強くなればそのうれしさの程度が大きくなると説明しました。「一緒に覚えると簡単」の例では、親指が「男性」、小指が「女性」を表し、親指と小指を合わせると「夫婦」、親指を上にして小指を下にすると「亭主関白」、その逆は「かかあ天下」などを取り上げました。講義後半は、参加者も簡単な手話に挑戦。加藤さんが食べ物や動物、スポーツなどにまつわる単語を出題し、参加者は予想して表情豊かに手を動かします。「ラーメン」「うどん」「スパゲッティ」「犬」「ウサギ」「バスケ」「バレー」「野球」「サッカー」などを手話で表現していました。

【福島県内の手話サークル】
県聴覚障害者情報支援センターのホームページより:http://www.normanet.ne.jp/~deaffuku/center-studay.html#002