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投稿:2018年04月17日更新:2025年08月08日

地域医療・福祉と多職種連携

294. 【いわき市】介護職が学ぶ「ユマニチュード」講演会レポート|見て触れてる伝えるケア

介護職や介護を学ぶ学生のあいだでも注目を集めているケア技法「ユマニチュード」。
いわき市で開かれた講演会では、認知症ケアの質を高めるための「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4つの柱と、その実践法が紹介されました。このケアによって、認知症者も魔法のように変化するといいます。
「ユマニチュード」は人間の尊厳を重んじ、利用者に「あなたは大切な存在」と伝える介護技法として知られ、新聞やテレビでも取り上げられています。
今回、国立病院機構東京医療センターの看護師で、ユマニチュード限定インストラクターの資格を持つ盛真知子さんが講師を務め、医療・介護・福祉・行政関係者ら161人が参加しました。
撮影や録音は禁止されていましたが、関係者のご厚意で取材と感想の掲載を許可していただきました。いわき市内で介護現場を取材してきた地域連携・企画広報課・西山将弘が聴講した感想お届けします。講演会は3月15日に開かれ、いわき市保健福祉課が主催しました。

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↑「ユマニチュード」について語った盛さん=2018年3月15日、いわき市文化センター

 

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<感想>
「当たり前のことだけど、(介護の現場では)当たり前のことができていない」という講師の言葉が印象的でした。ユマニチュードは特別複雑で難しい技ではございませんでした。「あなたは大切な存在です」「あなたは尊重されています」というメッセージを伝えるケアメソッドのようです。具体的には「見る」「話す」「触れる」「立つ」を基本にした誰でもできる簡単な方法でした。

「見る」というのは、相手と正面から向き合い、目を真っ直ぐ合わせて長く見つめること。低く穏やかなトーンで「話す」を心掛け、会話中もいきなり手は握らないで、肩などに触れる。自分で立つことが「自尊心」を保つ要素のようで、本人が立ちたい時に「危ないから座ってて」と制止せず「立つ」ことをサポートしてあげる。ユマニチュードとは例えるなら、好きな異性に「愛してます」を伝えたい時にする欧米的な当たり前のスキンシップのように思えます。正面からじっと見つめられ、優しく穏やかに話をされ、ずっと触れ続け、立ち上がる時に支えてもらえる。わたくしが今女性からこのような「ユマニチュード」をされたら「この人は好意を持っている」と勘違いして好きになってしまいそうです。みなさんも「ユマニチュード」されるのを想像してみてどうでしょうか。講演会で紹介された動画では、歯みがきを拒んでいた認知症の寝たきり男性がユマニチュードを受けた後、介助をすんなりと受け入れる姿が映し出されていました。この男性は「愛されている」と感じたのではと思えましたし、介護するスタッフに心を許したのも理解できる気がしました。

 

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↑手の握られ方を体験

市内の高校生や音楽団体などが時々当法人の施設におこしくださり、歌や演奏、踊りを披露してくださります。その取材を振り返ると涙を流して感動するお年寄りがいらっしゃいます。その場面を思い出しますと、演者が別れ際に手を握って目を見つめて会話する時が多い気がします。音楽療法ボランティア「ミュージックフォレスト」の障がい者施設訪問や、介護施設での本格的な芸術指導の取材でも、指導する方々が音楽やアートを通して「あなたを人間として見ています」と伝える接し方をしていたように思えます。特別な知識がなくても誰でも「ユマニチュード」ができるのだと思いました。

 

この「見る」「話す」「触れる」「立つ」の技術は、細かく講座で学べるようです。ただ介護するスタッフが「ユマニチュード」を実行するには心のゆとりが必要な気がしました。仕事に追われてストレスが溜まると、腰を落として見つめたり、触れ続けたりする余裕もなくなってしまうのではないか。スタッフに再度「あなたを大切にしています」と相手に思わせる介護を考えさせるとともに、それを自然に実行させるためいかにゆとりを持たせる環境をつくるかは現場の課題だと思いました。

 


後日談で、盛さまより「ケアの時間はユマニチュードの実践で短縮できているというデータもすでにあります」という旨のお話を受けました。一人一人丁寧に対応することで時間的ゆとりがなくなるのではと思いきや、逆に短縮できるということでしたので補足いたします。

 

【ユマニチュード研修を企画運営する「エクサウィザーズ」】
ホームページ:https://www.exawizards.com/
フェイスブックページ:https://www.facebook.com/ExaWizards/

 

【関連情報】
「見つめて 触れて 語りかけて ~認知症ケア“ユマニチュード”~」NHKホームページ

 

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