医和生会(いわきかい)は新卒職員が安心して働けるよう必ず「新卒指導者」を付け、サポートしています。今春入職した新たな新卒職員にも正式配属部署が決定した後、指導者が付き、社会人の心得や介護の技術を指導していきます。昨年度の新卒職員をどのように支援していたか。各指導者から工夫している指導法や想いをうかがいました。1回目は居宅介護支援事業所の鈴木と池田。
● 新卒職員への指導に初挑戦
鈴木と池田は医和生会居宅介護支援事業所(以下、「居宅」)の介護支援専門員(ケアマネジャー)。昨年4月に入職し、「居宅」に事務職員として配属となった遠藤の指導を担当しています。遠藤の担当業務は、介護保険に関するパンフレット作成、会議の議事録作成、電話対応などの他、レセプト(介護サービス提供に関する請求書)の取りまとめなど多種に渡ります。覚えなくてはならない専門知識や、とっさの対応力が求められる場面も多く、慣れるまで時間がかかります。また、「居宅」のメンバーは全員がケアマネジャーであり、新卒の受け入れが初めてであること、年齢が近い先輩もいないため、遠藤を不安にさせないようにすることが指導側の課題でした。
● 電話応対、練習で成長
遠藤が正式配属となった6月、まずは電話応対を指導しました。「居宅」では、利用者様やご家族、介護事業所などから毎日電話がかかってきます。そのため、電話を受けて情報を聞き取り、ケアマネジャーに繫ぐ対応力が必要です。しかし、遠藤も含め、今の新卒世代は知らない方からかかってくる固定電話の応対に戸惑うのは当然。鈴木と池田は、遠藤が電話応対に苦戦して次第に受話器を取るのをためらっているような雰囲気を察しました。「このままでは遠藤の不安も大きくなり、成長にもつながらない」と感じた鈴木と池田は、接遇委員会の研修で使用した資料を用いた練習を提案。鈴木がご家族役となって電話を掛け、池田は応対する遠藤の受け答えをチェックしました。
練習を重ねるごとに成長し、今では居宅の電話の8割は遠藤が受けてケアマネジャーの業務負担の軽減に貢献していると鈴木は語ります。さらに鈴木は「(遠藤は)電話の声も明るくなって余裕が出てきている。精神的にも成長している」と実感しています。
● 新世代に合った指導法を模索
鈴木と池田は、今の世代に合った指導を考えるのにも努めています。事業推進課も含めて指導法について話し合ったことも。「本人を否定しない」「『こうすべき』と決めつけない」「長所に目を向ける」といったポイントを確認。今の世代の職員が一番力を発揮できる導き方を考え、それを「居宅」のメンバーにも共有し、みんなで成長を支える環境づくりにも取り組みました。
● 声掛けにも工夫
指導するに当たり、鈴木は「モチベーションを落とさないように、注意した後にフォローも心掛けている」と話します。指導した後には「自分もそうだった」「心配しないで大丈夫」と声を掛けています。池田は業務面よりも社会人としてのマナーを気に掛けてアドバイスしているといいます。さらに遠藤の情報収集の速さにも期待。電気代の値上げや補助金など、ケアマネジャーがご利用者様と話をする上でも最新情報は欠かせず、遠藤はすぐに調べて共有する能力に長けていると期待を寄せています。
● さらなる成長に期待
現在は遠藤に新規相談の受付をこなせるよう指導中といいます。介護保険サービスや法令の知識がなければできない業務で一筋縄にはいきません。練習を見て鈴木は「今の自分にできること、できないことを確認できたと思う。ここを乗り越えれば、さらに成長できる」と、池田は「人間としての成長も含め、高みを目指して頑張ってほしい」と、それぞれ期待を込めています。
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