医和生会(いわきかい)の若手職員の知識をレベルアップさせようと、居宅介護支援事業所が初めて「介護保険教室」を企画しました。経験と知識が豊富な介護支援専門員(ケアマネジャー)が所属する事業所の強みを生かして職員全体のスキルアップに貢献しようという、多種多様な事業所がある医和生会ならではの学び合いの取り組み。このほど3日間に分けて開かれ、若手職員11人が「介護保険サービス」の基本を学びました。
● 入職3年目までが対象
講師は居宅介護支援事業所の主任ケアマネジャー・鈴木と池田。主な対象は入職3年目までの職員です。新卒で入職した職員の多くが、介護保険制度に関して専門的に学ぶ機会が少ないため、まずは介護保険サービスを知るきっかけになるようにと内容を検討。「介護の現状」「介護保険とは?」「サービスの利用までの流れ」といった項目で、ご利用者様とご家族の気持ちを考えるグループワークにも挑戦しました。
● 介護の不安を取り除くために
2日目の7月11日は、若手職員3人が参加。講師は「介護する人の一番の不安は『自分の肉体・精神的負担』」とアンケートの結果を示し、そうした介護するご家族の不安を取り除くためにも介護保険サービスがあると説明しました。「介護保険」について介護保険料を支払う年齢や額、サービスを利用できる対象者についても解説しました。
● サービス利用の流れ
「介護保険サービスの利用の流れ」では、申請から利用開始までを6つの過程で説明。7段階に分けられる「要介護認定結果」の話では、講師は「職場でご利用者様の要介護度を想像して、結果は管理者に聞いて確認してほしい」と、見分ける力を養う方法を助言。実際のケアプランも見てサービスの必要性を考えたほか、サービス担当者会議に理解を深めました。
● ご利用者様とご家族の気持ち
グループワークでは「日中はご家族が不在になる認知症のご利用者様に入浴サービスを断られ、そのままデイサービスの利用を終えた」事例を基に、参加者は「ご利用者様」と「ご利用者様のご家族」の2つの立場で気持ちを考えました。ご利用者様の立場では「なぜスタッフに言われて入浴しないといけないのか」「裸になるのが恥ずかしい」といった意見。「ご家族」の立場では「家で入浴させるのが大変なので入浴してほしい」「清潔にきれいになってほしい」といった意見が出ました。講師は「なぜ入浴させるのか、立ち止まってご家族の気持ちも考えてほしい」とアドバイスしました。
● 講話の収穫
参加者は「ご利用者様が認知症の場合はどう意思を聞き取るのか」という質問に、講師は「時間を掛けて聞き取りしたり、ご家族に聞いたり、これまでの生活歴から推察したり、様々な方法で判断します」と回答。感想では「介護保険やご家族のことはこれまで表面上でしか分からなかった」と気づき、「職場に帰ったらご利用者様一人一人の要介護度を確認しようと思いました」と学びを生かそうとしていました。
<初日の様子>
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