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投稿:2018年03月09日更新:2021年05月12日

多職種連携・地域連携

267. 住民が支え合う地域づくりへ いわき市内13地区で「第2層協議体」会議始まり1年・来年度は対応策の実現めざす

いわき市で「住民支え合い活動づくり事業」が始まり、間もなく一年が経ちます。お年寄りや子育て世代、障がい者たちを地域全体で支援するための「住民支え合い活動」を創り出そうと、市内13地区ごとに「第2層協議体」が誕生し、住民代表や医療・福祉関係者らが各地域の生活課題やニーズを見つけて資源開発にも取り組んでいます。本年度の話し合いは先月末までに全地区で終了。小名浜地区では「調理」「通院・外出」など8項目について、来年度以降の実現を目指す対応策を出し合いました。

● 市内13地区ごとで話し合い
この取り組みは、市から受託する市社会福祉協議会(市社協)が去年4月に始めました。本年度は、お年寄り、子育て世代、障がい者らを暮らしやすくする支援を議論しようと、市内各13地区にそれぞれ「第2層協議体」を設置(※記事末尾にリンク)。各協議体の構成員は、行政嘱託員(区長)、「支え合い活動」に取り組む行政区長、民生児童委員、介護施設職員、老人会会員、保健福祉センターや包括支援センターの職員らです。去年7月に第1回、11月に第2回の協議体会議が地区ごとにそれぞれ開かれ、住民の困り事を聞き取りしました。先月開催された第3回会議では、これまでに出た「困り事」と事務局がまとめた「既存のサービス」「対応できない課題」を基にし、来年度以降の実現を目指す対応策を各地区で話し合いました。来年度も第2層協議体を引き続き開き、課題抽出や対応策の検討と実現に挑みます。

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● 小名浜地区では「買い物」「調理」など8テーマで議論
小名浜地区での第3回「第2層協議体」会議は2月28日、小名浜公民館で開かれました。構成員は22人(※1)。「買い物」「調理」「通院・外出」「庭木手入れ」「ごみ出し」「窓ふき・電球交換等」「見守り・交流」「その他」の計8テーマで話し合いました。日常的なタクシー利用は経済的に難しいなど足の確保が課題の「買い物」では、構成員が「タクシーの定期券をつくった自治体がある」と意見。「支え合い活動」の行政区長は「買い物代行を受け付けているが利用がない。アピール不足だろうか」と話し、ニーズと地域資源が結びついていない現状が浮き彫りに。病院の送迎バスでも人数制限などの課題のある「通院・外出」では、介護施設の構成員が「送迎時間外ならリフト付き送迎車などの福祉車両を使えるかもしれない」とハード面の地域資源を提案。「電球交換」の話題では、「『掛かりつけ医』のように『掛かりつけ電気屋』があってもいい」というアイデアも出ました。

※1 構成員の所属団体
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● 今月18日にはサポーター研修会
市社協は今月18日に支え合いサポーター研修会の開催を予定しており、住民支え合い活動が必要となっている社会的背景や、支え合い活動実践者からの活動紹介を行い、支え合い活動について広く周知することとしています。来年度は生活ニーズと養成されたサポーターのマッチングにも取り組み、活動の効率性も高めていきます。対象は、協議体構成員、支え合い活動実践者、支え合い活動に関心のある市民で、参加希望者は市社協(0246-23-3320)までご連絡をお願いします。


【住民支え合い活動づくり事業とは。各13地区の第2層協議体の会議内容も閲覧できます】
いわき市社会福祉協議会ホームページ:http://www.iwaki-shakyo.com/jigyo/koureisya-fukushi/%E4%BD%8F%E6%B0%91%E6%94%AF%E3%81%88%E5%90%88%E3%81%84%E6%B4%BB%E5%8B%95%E3%81%A5%E3%81%8F%E3%82%8A%E4%BA%8B%E6%A5%AD.html