いわき市江名地区の「江名フラダンスサークル」は、市内の福祉施設やイベントで踊りを披露しています。東日本大震災後に活動を休止しましたが、フラダンスはメンバーの心の安らぎとなって復活。18年続く息の長いサークルで、メンバー6人はこのほど、医和生会の介護施設で笑顔にあふれたフラを披露しました。
↑笑顔で踊る「江名フラダンスサークル」のメンバー=2017年5月22日、いわき市の医和生会小規模多機能型居宅介護「すばる」
● おしゃべりしながら楽しく練習
同サークルは、フラダンスブームの火付け役となった大ヒット映画「フラガール」の公開より7年も前に誕生。江名公民館でのフラダンス市民講座を受けた有志が1999(平成11)年に設立しました。かつては約20人で活動していましたが、現在は60~80代の主婦ら8人。練習は江名公民館で毎週月曜、おしゃべりも楽しみながら約2時間汗を流します。月に1回は、フラダンス講師の有資格者が指導に訪れるといいます。年1回ほど市内の福祉施設に足を運ぶほか、江名公民館祭りや近くの港でのイベントにも出演してフラダンスを披露しています。
● フラが心の安らぎに
活動する江名地区は沿岸部で、2011年の東日本大震災時には津波の被害も受けました。活動は停止し、メンバーの中には江名地区を離れたり、家に引き込もったりした人も。みんなで楽しくフラをしていた日常を失ってから1年が過ぎたころ、「またみんなで踊りたい」「やろう」という声がメンバーから出て復活。代表の中田静子さんは「みんなで踊ってしゃべったりして、ストレス解消にもなりました」と、フラダンスが心の安らぎになっていた当時を振り返ります。
● 衣装替えも フラ6曲
22日には医和生会小規模多機能型居宅介護「すばる」を訪問し、ご利用者様に練習の成果を発表。「アロハ ウクレレ」「ハワイの夜」など6曲に合わせてダンスをしました。黄色のハワイアン衣装で踊った前半終了後には衣装替え。音楽サークルに所属するメンバーの旦那様が華麗な歌声で場をつなぎ、後半、メンバーは赤い衣装に身を包み登場。ご利用者様から「きれいですね」という声も飛び出し、メンバーは笑顔で舞っていました。
● フラスマイル満開
「踊っている時は『フラスマイル』を意識する」という中田さん。踊りに集中し過ぎると忘れてしまうというも、「すばる」での公演ではフラスマイルを存分に見せてくださりました。中田さんは「見てもらうのは緊張感もあって、張り合いも出る。喜んでくれたようで、こちらも楽しかったです」とその公演を振り返り「いつまでも元気に長く続け、お役に立てれば施設でも披露したい」と話していました。
● メンバー募集中
メンバーも募集中といい、中田さんは「初心者でも体を動かしたい人がいればぜひ」と呼び掛けています。問い合わせは中田さん080-6049-6813まで。
【ボランティア団体記事】
「認知症カフェを開く『若者の会』」 2017年4月6日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-154.html
「夫婦でハーモニカ演奏訪問」 2017年5月9日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-179.html
「住民の悩みに寄り添う傾聴ボランティア『みみ』」 2017年5月15日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-184.html
「すこっぷ三味線も披露する『虹色コーラス友の会』」 2017年5月24日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-191.html