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投稿:2024年09月02日更新:2024年09月03日

山内クリニック 在宅診療 コスモス訪問看護ステーション

1277. 亡くなった利用者様のケア振り返る|医和生会のデスカンファレンス

医和生会(いわきかい)コスモス訪問看護ステーションでは、今年5月から3カ月に1回、亡くなった利用者様のケアを振り返る「デスカンファレンス」を行っています。行ったケアを医師や看護師などの多職種で振り返り、さらなるケアの質の向上や、傷心するご遺族への寄り添い方などを考えます。2回目がこのほど会議室で開かれ、闘病中に突然亡くなった利用者様のケアを通して感じたことや悩みを共有しました。

● 医師、看護師が参加
「デスカンファレンス」はコスモス訪問看護ステーションが主催。山内クリニックの医師、看護師、コスモスの訪問看護師が参加します。訪問看護師が担当した利用者様のケアの過程や亡くなった後のご遺族の様子を共有して意見交換しています。2回目は8月23日に開催され、医師4人と外来・訪問の看護師14人が参加しました。

● ご遺族の悲しみにどう寄り添う
今回、事例をまとめた訪問看護師は、長い闘病中に突然亡くなった利用者様のケアやご遺族の悲しみにどう寄り添うかをテーマに発表しました。精神的に不安定な時期があった利用者様と信頼を築けたケアの過程、入院時に「退院して、またコスモスにお世話になりたい」と言ってもらえたことなどを伝えました。亡くなった後も遺族を訪ね、悲しみややり場のない怒りを受け止めては優しく声掛けしたが、どう声掛けしたらいいかという悩みも吐露しました。

● 医療者のグリーフケア
カンファレンスでは、訪問診療を担当した医師や看護師が、それぞれ利用者様との思い出を語り、自分自身の悲しみをケアする時間もありました。岩井淳一医師は、腹を割って話をした後から、利用者様の態度や会話が変化したこと、「具合が良くなったらコンサートに行こう」と交わした約束について触れました。当時、利用者様の心情の変化についても、医師と訪問看護師は細かく情報共有し、それが利用者様との信頼関係構築につながったとコスモスは考えています。ただ、本当にケアが利用者様に合っていたか悩みは尽きないながら、医師からも「関わり方が良かった」と声を掛けられ、発表した看護師は救われたような表情を浮かべていました。

● おわりに
利用者様の最期を看取り、ご遺族の悲しみを分かち合うことは、決して簡単なことではありません。しかし、この「デスカンファレンス」を通じて、多職種で互いの経験を共有し、悲しみをケアすることで、より質の高い訪問看護を提供できると考えております。コスモス訪問看護ステーションでは、この経験を活かし、今後も利用者様一人ひとりに向き合い、最期まで寄り添う看護を提供していきたいと考えています。

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