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投稿:2017年11月08日更新:2019年06月26日

178. 悔いのない最期を迎えるために・終活アドバイザー飯田さんが講義

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↑終活アドバイザーとしてエンディングノートの書き方を指導している飯田さん=2017年11月1日、いわき市文化センター

● 定年退職しUターン、精力的に講演活動
飯田さんは都内の保険会社を定年退職後、2002年4月にいわき市にUターン。その後、営業職で培った金融知識や経験を生かした活動を始めます。市消費生活モニターや「新・市総合計画基本計画検討委員会」の委員を務めたり、福島労働局委託事業の生涯設計セミナーで講演したりしました。人生設計の講話をする中で、死後家族に迷惑を掛けないように記録するエンディングノートの大切さを認識。関連本をたくさん購入し独学で勉強しました。2014年から市内の公民館などで「エンディングノート」をテーマに講話。市が発行したエンディングノート「いわき安心ノート」を講座で利用することもあるといいます。

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● 少人数の実践的なエンディングノート講座
1日に開講した市中央公民館での市民講座では、飯田さんが「挫折しない!エンディングノートの書き方」と題して指導。2日間に分けての講座で、「一方的に講話するだけでは、家に帰ってもエンディングノートを書かない」(飯田さん)と、初めて少人数にして実際に書かせるスタイルにしました。定員15人に86人の申し込みがあった人気ぶり。定員5人増の53~90歳までの受講生20人が、終活で考えるべき4つのポイント「自分史」「医療と介護」「葬儀と供養」「相続と財産」を書きます。

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● 後悔しないよう 人生振り返る自分史
飯田さんは、ノートの役割について「自分を『見直す』ことと、関係者に『伝える』こと」と話しました。初回のテーマは「自分史」。受講生は教材の「いわき安心ノート」に、プロフィール、学歴、職歴、思い出、家系図を書き込みます。「一番の思い出は一つしか書いていけないの?」という質問に、飯田さんは「自由に書いて。完璧を求めると書けなくなる」とアドバイスし、「人生を振り返ることで『あの人に会っておきたい』と気づく」と同窓会を開いた経験談も披露しました。受講生は「わたしが一歳のころに父を戦争で亡くし、母の一生懸命の姿を見て育った」と人生を振り返っていました。

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↑飯田さんが教材で使っているいわき市版エンディングノート「いわき安心ノート」。受講生から「以前、分厚いエンディングノートを買ったが何も書けなかった。これなら書ける」と好評の声も出た。市内の地区保健福祉センターなどで配布されています。

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↑「いわき安心ノート」

● 新人時代を支えてくれた先輩
飯田さんのモットーは「人を『つなぐ』『支える』」。都内の大学を卒業後、保険会社に就職し「自分に向いていない」営業職に就きます。いつも辞めようと悩んでいた新人時代、台風に見舞われずぶぬれで営業回りをした日。苦労して大学を卒業させてくれた親を想うと情けなくなり、「辞めてやる」と泣いて夜遅く帰社しました。すると「おかえり」と温かく待っていてくれた先輩や同僚がいました。飯田さんはその優しさに胸を打たれ、定年までその仕事をまっとうしました。

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● 「多くの人を支えたい」と多忙の日々
いわき市内の子育て関連団体でつくる「こども♡あいネット」の事務局や、「いわきマネー教育サポーターズ」の代表、「なないろくれよん福祉センター」の相談員、福島県認定の結婚の仲介人「県世話やき人」など、今も数多くの仕事を務め多忙の日々を過ごします。「先輩から多くのことを教わった。その恩として、自分も多くの人を支えたい」と飯田さん。先月喜寿を迎えたとはいえ、精力的に働く姿はまだまだ若々しい。

【いわき安心ノート】
サンプルPDF(市ホームページより):http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1471311767295/simple/0816-4-2.pdf

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