医和生会(いわきかい)ショートステイで勤務している坂本は、特別養護老人ホーム(以下、特養)から転職しました。現在は送迎業務を通じて、ご家族との関わりも増え、それぞれの思いに触れながらケアに取り組める「在宅介護」にやりがいを感じています。ご利用者様が自宅で過ごしているような介護を実践しようと日々、工夫を重ねています。
● 「人と関わるのが好き」
坂本は、病棟の看護補助として介護職としてのキャリアをスタートし、その後、特養での勤務を経て、令和5年に医和生会に入職しました。特養で働いていた頃は「レクリエーションを通じて利用者様とコミュニケーションを取ることが楽しい」と感じる一方で、同じ利用者様を決まったスケジュールで介助する日々に「ケアというより作業をこなしている」と葛藤も。「もっと利用者様に合わせたケアをしたい」と転職を意識するようになりました。また、「人と関わるのが好き」と話す坂本は、ご家族との関わりにも興味がありました。しかし、特養では介護職員がご家族と関わる機会は少なく、面会中も挨拶を交わす程度。「ご家族と話し合いながらケアをしたい」と考えるようになり、自宅で介護にあたるご家族と連携できる「在宅介護」を選びました。
●介護の幅が広がる
現在の勤務先は「ショートステイ」という、短期間の宿泊ができる施設です。利用期間は「一泊」や「一週間」と利用者様によって異なるため、日々入れ替わりがあります。一人ひとりの状況を把握し、柔軟に対応する力が求められます。坂本は「毎日新しい出会いがあるのも新鮮」と話し、「利用者様ごとに必要なケアが異なるため、介護の幅も広がっている」と実感しています。
● 送迎業務への挑戦
入職して半年が過ぎた頃、「利用者様が自宅でどのような生活をしているのか、自分の目で見たい」と思った坂本は、上司に「送迎に携わりたい」と申し出たといいます。送迎を担当すると、ご自宅内の家具の配置や動線などをより具体的に把握できるようになりました。これまでは、契約を担当した生活相談員からの情報を基に居室を準備していましたが、「こちら側にベッドがあると動きやすい」など、ご自宅の状況を思い出しながら対応できるようになりました。ほかにも、利用者様がご自宅のベッドで休まれる際に使っているクッションの位置を確認し、ショートステイ利用時にも同じ対応をすることで「患部の悪化を防げた」と感じたこともあったといいます。
● ご家族とやり取りしながら介護
送迎は、ご家族と直接話せる貴重な機会でもあります。坂本は「(利用者様が)家で寝ているとオムツを破ってしまう。ショートステイではどうですか?」と悩み相談を受けると、その場でショートステイでの様子を伝えます。現在もご家族とやり取りを重ねて対策の試行錯誤を続けています。また別の例では、利用者様が意思を示す時の特徴をご家族から聞き、利用者様が好む飲み物を提供できたケースもありました。
● それぞれの思いに触れる
「入所」と「在宅」どちらも経験した坂本は「利用者様の生活の背景や自宅での様子を踏まえたケアをしたい人には、在宅介護が向いている」と話します。利用者様の生活環境が見えると、自分たちの対応やケアの見直し・改善につながります。また、ご家族と接する機会が多いため、ケアのヒントをもらうこともあります。ご家族それぞれの思いに触れながら、一緒にケアを考えられることが、坂本のやりがいにつながっています。
坂本は「今後は終末期や認知症のケアに関する資格取得を目指したい」と新たな目標を持って働いています。
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