新卒職員がこのほど会議室で実技を交えて介護の基本技術を学びました。現場に出る前の4日間にわたって行われた新卒研修の一環。車いすの操作を確認し、ご利用者様側の気持ちも体感しました。
● 介護の基本
介護技術研修は新卒研修3日目の4月3日に実施。医和生会とグループ法人「いわきの里」の両法人の新卒職員4人が参加し、講師は小規模多機能型さらい・サブリーダーの四ツ倉が担当しました。講話で四ツ倉は、自立支援を目的とした行為全般を指す「介護」と、日常生活を送る上で必要な行為の手助けをいう「介助」の違いを説明。介護の三原則の「安心・安全」「自立支援」「個人の尊重」を指導しました。さらに介護の現場で必要な6つのポイントもアドバイス。「安全を優先した介助」「介助されても自分で動いたと思える介助」「苦痛や恐怖を抱かせない」「介助の際に声を掛け、説明・同意を得る」「優しく触れる」「身体状況や体調に合わせた介助」を上げました。
● ご利用者様の気持ちを体感
実技では車いすの介助に挑戦。バックサポート、アームサポートなど車いすの各部分の名称を確認した後、2人1組になって、押す役と乗る役を交代で体験しました。一通り走行して感覚を身につけたら、次は段差の上り下りも実践。乗る役の職員は車いすの前輪を持ち上げられて天井を見るくらいに傾き、そのまま押されて段差を上ります。「怖い」と感想を口にし、車いすに乗るご利用者様の気持ちを感じました。何度も繰り返すうちにスムーズに。大卒の職員は「学校でやるのと違って緊張した」と話し、四ツ倉は「介護の現場ではこれが日常茶飯事になる」と、大切な基本技術を伝えました。
● 体勢工夫し腰の負担軽減
ボディメカニクスの講義も受けました。腰に負担を掛けずにご利用者様を安全に動かす基本動作で、四ツ倉は両足を広げて重心を低く、対象物を近くに寄せて小さくまとめるように持ち上げるというポイントを説明。実際に、新卒職員は重い段ボール箱を軽く持ち上げる技術を体験します。ボディメカニクスの技術を使った場合とそうでない場合の持ち上げ方を試し、その効果を体感。四ツ倉は「体勢を工夫するだけで軽く持てるようになる。介護職は腰を痛めやすいので、体を守るためにも身につけてほしい」と話しました。
● 送迎運転のコツ
その後、車いすに座ったまま送迎車に乗って周辺をドライブ。坂道を上ったり下ったりし、車に揺られて送迎されるご利用者様の気持ちも体験しました。新卒職員からは「下り坂で、自分の身体が前のめりになる感じがした」といった声もあり、ご利用者様の身体にかかる負担を実感する機会となりました。会場に戻ると、新卒職員から「車の運転でご利用者様に優しいブレーキの踏み方など工夫はあるか?」と質問があり、四ツ倉は「急ブレーキは危険なので、停止線まで距離のある早い段階からアクセルを離し、自然に減速しながら進んで、静かにブレーキをかける」とテクニックを紹介。まとめとして、四ツ倉は「医和生会で長年働き続けてほしい。分からないことは先輩に聞いて頑張ってほしい」とエールを送っていました。
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