いわき市にある医療法人医和生会介護保険部では定期的に「合同研修」を開き、職員一人ひとりの学びと成長を支えています。
本年度最後となる研修がこのほど、「介護保険制度の本質」をテーマに開かれました。
● 職員約35人が参加
合同研修は、職員有志でつくる研修員会が企画しています。毎年10月から年度が始まる当法人で、本年度はこれまで「褥瘡の予防」「コンプライアンス」「身体拘束」をテーマに3カ月に1回開催。
本年度最後となる4回目の今回は8月22日に開かれ、当法人6事業所とグループ法人「いわきの里」も含めた職員約35人が参加しました。
● 介護保険制度ができる前
講師を務めたのは、きらくデイサービスの田邉。「介護保険制度の本質を学ぼう」と題して講話しました。
初めに2000年4月に施行された介護保険制度と、それ以前の老人福祉・医療制度の違いを説明。
高齢者が少なく多世代同居が当たり前で「介護は家族が行うもの」という考えが一般的だった時代から、高齢化と核家族化が進み、高齢者を社会全体で支える仕組みが必要になって誕生したのが介護保険制度と解説しました。
● 事業所のサービス目的を確認
介護給付を行う介護保険事業所の役割も一覧で確認。
訪問、通所、短期入所を含めた「居宅介護」、特別老人福祉施設などの「施設」、多様な「地域密着型介護」の各サービス、「居宅介護支援」を共有しました。
それを踏まえ、医和生会といわきの里の各事業所が担うサービスの目的をさらに再確認。
「短期入所生活介護」は自立生活を営めるよう短期入所し介護や機能訓練を行って、心身機能を維持するという定義を確認した上で、当法人「医和生会ショートステイ」と、いわきの里「ショートステイよしま」が、その役割を果たしている、というように各事業所の役割を共有しました。
● 「自部署で何ができるか」
居宅介護支援事業所の役割とケアプランも再確認。
ご利用者様一人一人には、支援の目的と目標を記載したケアプランと人物理解に役立つフェイスシートがあり、講師は「職員全員がそれを理解し実行するのがサービスの質に直結する」と呼び掛けました。
事業所ごとに分かれたグループワークでは、実際のケアプランをもとに自部署の役割と目的を踏まえて提供サービスを議論。
本人やご家族の意向、課題、長期と短期の目標などを踏まえて「自部署で何ができるか」をみんなで話し合いました。
● 「ケアプランを読んでいるか」
講師は「ケアプランを読んでいるか、目標達成のための支援ができているか、自部署の定義を理解して対応しているか。日々自分に問い掛けながら、今日の学びを少しでも生かしてほしい」と講話を締めました。
<介護保険部の本年度の合同研修の記事>
第3回「身体拘束」>>>
第2回「コンプライアンス」>>>
第1回「褥瘡の予防」>>>
\「家で過ごせて本当によかった」その一言が、地域に寄り添う福祉の原点/
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