いわき市にある医和生会(いわきかい)小規模多機能型すばるで、9月27日に秋祭りが開かれました。
今年で5回目を迎える「秋祭り」は、利用者様も職員も毎年楽しみにしている恒例行事です。
今回は、その裏にある職員の想いと工夫をご紹介します。
●「こんな時だからこそ」
小規模多機能型すばるで秋祭りが始まったのは、コロナ禍で外出やボランティアの来所が難しかった時期でした。

初めての「すばる秋祭り」(2021.10.22)
さまざまな行事が中止となり、感染予防のための制限が続く中で、「こんな時だからこそ、事業所の中でも楽しめる時間をつくりたい」そんな職員の想いから生まれたのが、この秋祭りでした。

初めての「すばる秋祭り」(2021.10.22)
利用者様からも「またやりたい」という声が多く寄せられ、今では小規模多機能型すばるの名物イベントになっています。
●一緒に準備する楽しさ
当日の昼食は、焼きそば・えびせんべい・焼き鳥・たこ焼きなどの手作り“お祭りメニュー”。
午前中に利用者様と職員が協力して調理し、出来上がった料理をパック詰めして“出店”に並べます。
企画を担当した科長代理の高山は「職員が準備したものを提供するだけではなく、一緒に準備してこそ『楽しかった』と感じてもらえると思う」といいます。
調理では、利用者様の得意なこと・身体状況に合わせて役割を分担。
たこ焼きや焼きそば作りは調理が得意な方にお願いし、難しい方には、パック詰めや仕分けをお願いしました。
●「選ぶ」「買う」までを楽しむ工夫
お祭りでは、利用者様に「すばる専用のお金」をお渡しし、買い物体験もできるようにしています。
足腰が弱かったり、ご家族が遠方にいたりして、普段なかなか買い物に出かけられない利用者様も少なくありません。
「選ぶ」「買う」という過程そのものを楽しんでいただけるようにと職員が工夫しました。
出店の前では、「こんなに買っちゃった」「あと100円あるから、もうひとつ!」といった会話が飛び交い、利用者様は笑顔で買い物を楽しまれていました。
●職員も心から楽しめるように
ホールには、利用者様と職員がレクリエーションの時間に一緒に作った提灯が飾られています。
「秋祭りの準備で残業したり、自宅に持ち帰って作業したりすることはありません」と職員は話します。
食材の買い出しも職員同士で分担し、特定の職員に負担が偏らないようにしています。
だからこそ、職員も利用者様と同じように心から秋祭りを楽しむことができ、それがこのイベントを毎年続けられる理由の一つになっているのかもしれません。
●一緒につくる楽しさ
小規模多機能型すばるのイベントは、「利用者様に楽しんでもらう」だけではなく、「一緒につくる」過程も大切にしています。
利用者様の「今年も来てよかった」「また来年も楽しみ」そんな言葉や笑顔が、職員にとって何よりのやりがいであり、次の企画にもつながっています。
昼食後には「いわきベレーザ」によるサンバの演奏会。利用者様は華やかなリズムに合わせて手拍子をしたり、体を揺らしたりと、自然と笑顔がこぼれました。
↑メンバーの中に利用者様が教員時代の教え子さんがいらっしゃいました。なんと40年振りの再会だったそうです!
当日の写真はこちらで公開中!▶https://iwakikai.jp/gallery/
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