来月4日の「栄養の日」を前に、社会福祉法人いわきの里でこのほど、利用者様らを対象にしたイベント「栄養ワンダー」が開かれました。管理栄養士の大川原由子が手軽に栄養を摂れる「おやつ」を紹介。来場者は「野菜ジュース」や「ヨーグルト」を試食しながら、栄養の大切さに触れました。
●全国で開かれる「栄養ワンダー」
日本栄養士会は8月1~7日を「栄養週間」、同月4日を「栄養の日」と設定。期間中を中心に毎年、「栄養ワンダー※1」と銘打ち全国1300カ所で栄養の興味喚起を目的とした活動が展開されています。活動に協力する管理栄養士と栄養士※2は、栄養の楽しみ方をまとめた「栄養ワンダーブック」を配布したり、協賛社のサンプリング商品を提供したりします。テーマは「栄養を楽しむ―栄養障害の二重負荷の解決をめざす」。
※1 「栄養ワンダー」とは:https://www.dietitian.or.jp/84/2019/1.html
●不足しがちな栄養を「おやつ」感覚で
大川原は利用者様やご家族、地域住民に「もっと栄養に興味を持ってほしい」と、「いわきの里」での開催を企画し、地域密着型特別養護老人ホーム「ひなた」(明治団地)で5日に実施しました。来場者に普段の食事で不足しがちな栄養を「おやつ」で手軽に補う方法を紹介。1日分の野菜が摂れる「野菜ジュース」や、高たんぱくの「ヨーグルト」の試食を用意し、実際に召し上がっていただきながら、栄養の大切さをアピールしました。「野菜ジュースは苦手」という声を聴いた大川原は「砂糖と混ぜてゼリーにしたら食べやすいかも」と今後の提供方法を考えていました。
※2 「管理栄養士」は、厚生労働大臣の免許を受けた国家資格です。病気を患っている方や高齢で食事がとりづらくなっている方、健康な方一人ひとりに合わせて専門的な知識と技術を持って栄養指導や給食管理、栄養管理を行います。「栄養士」は都道府県知事の免許を受けた資格で、主に健康な方を対象にして栄養指導や給食の運営を行います。(日本栄養士会ホームページより)
●「栄養相談」も実施予定
6日には地域密着型特別養護老人ホーム「サンシャインよしま」(好間)でも実施。認知症が進むと栄養を意識しなくなる方も多いため、「介護にあたる家族様や介護職員に、もっと栄養について知ってほしい」と大川原は目標を語りました。9月21日開催予定の「いわきの里まつり」ではブースを設け、栄養に関する相談に乗る予定です。
社会福祉法人「いわきの里」とは:http://iwakinosato.jp/
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