いわき市にある医療法人 医和生会(いわきかい)では、未来の福祉人材の育成に貢献するため、中学生・高校生向けの職場体験の受け入れを積極的に行っています。
医療・介護・福祉の現場を実際に見て、触れて、感じてもらうことが、進路を考えるうえでのヒントになればと考えています。
10月は、いわき市立中央台南中学校の職場体験を受け入れました。
参加した生徒は、施設で過ごすご利用者様と触れ合ったり、働くスタッフを見て、職場の雰囲気を感じていました。
● 車いす体験で“声かけ”の大切さを知る
福祉の仕事を体験して将来の進路に役立てるのを目的に、同中の3年生6人が10月2日に訪問。
オリエンテーションで行われた車いす操作では、介護保険部・副部長の飯塚が講師を務めました。
生徒は2人1組で車いすに1人を乗せ、もう1人が操作。
段差を上るのに前輪を上げると「うわー」と驚きの声。
飯塚は車いすに乗る人の気持ちを理解してほしいと伝え「怖さを減らすために『上げますよ』と声掛けするとやわらぐ」とアドバイスしました。
● ご利用者様のリハビリを見学
車いす実技の後、3人1組に分かれてやがわせデイサービスと小規模多機能型すばるで職場体験を行いました。
やがわせデイサービスでは、ご利用者様のリハビリの様子を見学。
元気に体を動かすご利用者様から「若いっていいね。若いうちに色々頑張るんだよ」「長い人生、負けないでね」と人生の先輩からエールを受け、笑顔を見せていました。
ラジオ体操ではご利用者様の前で自己紹介した後に一緒に体操。軽々と体を動かす生徒を見て、ご利用者様も元気をもらった様子でした。
医療ドラマを見て医療に興味を持ったという生徒は「お年寄りを支えているスタッフを見てすごいと思った」と感想。
また「将来は看護師になりたい」「小さい頃に病院で病気を治してもらって、将来は人を助けたい」とそれぞれ目標を語ってくれました。
● 会話する楽しさと難しさ
小規模多機能型すばるではご利用者様と会話を楽しむ姿が見られました。
ご利用者様の隣に座り、「将来は何になりたいの?」「珍しい名字だね」「学校は新しいの?」といった話題で触れ合っていました。
「予想以上に皆さんフレンドリーで楽しい」と笑顔で語る生徒もいれば、認知症のご利用者様との会話に「話が伝わらなくて難しかった」と戸惑う生徒もいました。
それでも最後には、「将来の仕事はまだ決めてはいないけど、医療や福祉の仕事に進みたい」と話す生徒もおり、それぞれの心の中に確かな“気づき”が生まれたようです。
● 未来につながる体験を
医和生会では、今後も、中高校生の職場体験を受け入れ、福祉の仕事の魅力を伝えていきたいと考えています。
今回の職場体験を通して、生徒たちが自分の将来について深く考え、新たな目標を見つけるきっかけになれば嬉しいです。
【インターンシップ・職場体験を受け入れています】
医和生会では、医療・介護・福祉に関心のある中高生の皆さんに向けて、現場での職場体験の機会を提供しています。福祉の仕事を身近に感じてもらい、将来の進路を考える一助となればと、職員一同でサポートしています。
これまで、福島県立平商業高等学校・四倉高等学校・好間高等学校の職場体験(インターンシップ)を受け入れてきたほか、いわき市立平第三中学校・草野中学校の生徒さんにも福祉の現場を体験していただきました。
インターンシップや職場体験をご希望の学校・先生方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
担当:事業推進課(TEL:0246-21-5633)
\新卒向け職場見学も受付中!/
医和生会では、高校生・専門学校生・大学生を対象にした新卒採用や、応募前の職場見学を随時行っています。」「生活相談員として地域福祉に関わりたい」「介護の仕事に興味がある」「まずは見学してみたい」そんなあなたへ