いわき市内のお年寄りが趣味の作品を発表する「シルバーフェア創作展」が18日まで、市文化センターで開かれています。最高齢105歳の短歌を含めた、絵画、書、写真、手芸、俳句、川柳など、技や温もりを感じる力作がずらり。来場者は出品者の年齢を確認するたび驚き、元気をもらっていました。
● 「美術・工芸」「文学」部門に548点
市、市老人クラブ連合会、シルバーフェア2017実行委員会が主催しました。今月2日の歌や踊りの公演「シルバーフェア芸能祭」に続いて開催された「創作展」。絵画、書、写真、陶芸・彫塑(ちょうそ)、手芸、工芸の「美術・工芸」と、短歌、俳句、川柳の「文学」の両部門に計548点が出展されました。市文化協会の会員の審査で、優れた作品には最優秀賞や優秀賞などが贈られました。市内の園児が描いた似顔絵298点も同時に展示されています。
● 短歌、絵画、写真、手芸、彫塑など
出展者最高齢105歳の女性は「話し合う 人無き我は 浮き雲の ゆるき流れを あきず眺むる」という短歌を発表し、孤独の中でただ静かに流れる時間を感じさせます。最優秀賞は、渓谷を鮮やかなタッチで描いた絵画「中津川(埼玉)」、かけっこする園児の生き生きとした表情をとらえた写真「運動会『来年一年生』」、141センチメートル四方の大きな手芸作品「宝石箱」、巧みに彫られた高さ92センチメートルの彫塑「明星観音」など。このほか、着古した和服をリサイクルして仕立てたロングドレス、折り紙で作ったフラガールズ、竹細工のカブトムシ、大きな塩屋崎灯台の貼り絵など、器用に仕上げた力作が並びます。介護施設のお年寄り一行も来場し「大したもんだ」「プロみたいだね」と驚嘆し、ほほ笑んでいました。
↑最優秀賞の写真「運動会『来年一年生』」(左) 撮影・79歳女性
↑最高齢105歳の短歌(右)(文字は事務局が書いたそうです)
【シルバーフェア創作展】
開催日:2017年11月14~18日
時間:午前9~午後4時(18日は正午まで)
場所:いわき市文化センター(福島県いわき市平字堂根町1-4)
問い合わせ:市老人クラブ連合会(0246)24-5313