いわき市にある医療法人医和生会(いわきかい)では、12月11日、いわきアカデミアが主催する「大学生地域実践ゼミ」のフィールドワークを受け入れました。


当日は、いわき市内の大学・高等専門学校・専門学校に通う学生4名が来訪し、法人職員との対話を通して、「地域で働くこと」「地域で暮らすこと」について考えを深めていました。


● いわきアカデミアとは
いわきアカデミアは、「いわきを思う人をもっと増やしたい」「次世代を担う“人財”を育てたい」「いわきの若者が、いわきに戻ってくる仕組みをつくりたい」という思いから、教育界・行政・産業界が連携して立ち上げた取り組みです。
「大学生地域実践ゼミ」は、そのプロジェクトの一つです。


いわき市内の学生が、「いわきで働くこと」をテーマに、フィールドワークや企業・地域へのインタビューを通して、自身のキャリアデザインや自己理解を深めながら、地域企業や将来について探究することを目的に活動しています。
● 医和生会でのフィールドワーク
今回のフィールドワークには、介護保険部副部長の飯塚、事業推進課の皆川、居宅介護支援事業所の遠藤が対応しました。
はじめに飯塚が、法人概要や成り立ちについて説明しました。
医和生会は、
・「医療や介護が必要になっても、家で家族と過ごせる幸せを届けること」を目標に、在宅医療・介護を中心とした支援を行っていること
・山内クリニックを母体とし、入院・入居施設は持たず、「通所」「訪問」「宿泊」のサービスを組み合わせながら、利用者様が最期まで住み慣れた自宅で暮らし続けられるよう支えていること
を伝えました。


● 地域で働く・地域で暮らす
その後は、学生からのインタビューに医和生会の職員がそれぞれ回答しました。
・なぜ、いわきで就職したのか
・いわきの便利なところ・不便なところ
・いわきはこれからどんな街になってほしいか
といった地域に関する問いから、
・医療・介護の現場でのやりがいや大変なこと
・心が折れそうになったとき、どう乗り越えたか
といった社会人としてのリアルな経験まで、多岐にわたりました。
職員3人は、それぞれ異なる背景を持ちながら、「なぜこの地域で、この仕事をしているのか」という問いに、自身の経験や思いを交えて語りました。

● 職員にとっても“立ち止まって考える”時間に
フィールドワークに対応した職員からは「仕事への向き合い方を見直すきっかけになった」「なぜこの地域で、この仕事を続けているのか、原点に立ち返る時間だった」「改めて、自分の仕事の価値や意味を言語化する難しさを実感した」といった声が聞かれました。
参加した職員にとっても、自分の仕事や地域との関わりを見つめ直す貴重な時間となりました。

● 地域と人をつなぐ取り組み
医和生会ではこれまで、福島県立医科大学といわき市が連携して行う「地域医療セミナー」や、東北医科薬科大学(仙台市)の「地域介護サービス体験学習」、さらに市内中高生のインターンシップなど、医療・介護分野に関心を持つ学生の受け入れを行ってきました。
今回のような医療・介護分野に限らず、「地域で働く」「地域で暮らす」ことに関するフィールドワークは初めての受け入れでした。
参加した学生たちが今回の経験を通して、いわきという地域や、そこで働く大人の姿を知り、自分自身の将来を考えるきっかけの一つとなれば幸いです。
医和生会は今後も、こうした学びの機会を大切にしながら、地域と人をつなぐ取り組みに関わっていきたいと考えています。
【インターンシップ・職場体験を受け入れています】
医和生会では、医療・介護・福祉に関心のある中高生の皆さんに向けて、現場での職場体験の機会を提供しています。福祉の仕事を身近に感じてもらい、将来の進路を考える一助となればと、職員一同でサポートしています。
これまで、福島県立平商業高等学校・四倉高等学校・好間高等学校の職場体験(インターンシップ)を受け入れてきたほか、いわき市立平第三中学校・草野中学校・中央台南中学校の生徒さんにも福祉の現場を体験していただきました。
インターンシップや職場体験をご希望の学校・先生方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
担当:事業推進課(TEL:0246-21-5633)
\「家で過ごせて本当によかった」その一言が、地域に寄り添う福祉の原点/
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