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投稿:2025年12月18日

教育・育成環境 活動報告【REPORT】 医和生(いわき)会全体

1362. 医和生会の介護保険部|「地域で一番の介護事業所」目指し合同研修

毎年10月から年度が始まる医療法人医和生会(いわきかい)で、本年度の介護保険部合同研修が始まりました。

介護保険部が本年度の事業方針として掲げる「地域で一番の介護事業所を目指す」ため、計5回の研修プログラムを編成。

第1回がこのほど開かれ、介護職員が認知症の患者様との向き合い方をテーマに学びました。

● 地域で一番の介護事業所へ

合同研修は、介護事業所の代表職員でつくる「研修委員会」が企画しています。

介護保険部の事業方針「地域で一番の介護事業所を目指す」を達成するため、本年度は地域からの信頼、職員の成長、互いに認め合うことを考慮したプログラムを編成しています。

合同研修は2カ月に1回のペースで開催し、「コミュニケーションの3大スキル」「ポジティブ変換」などをテーマに継続的な学びの場を設けています。

 

本年度最初の合同研修は12月10日、通所リハビリテーションを会場に開かれ、当法人の6事業所の職員約40人が集合。

認知症のスペシャリストに詳しく解説してもらおうと、講師は認知症介護指導者養成研修の修了者であり「認知症キャラバン・メイト」の資格も持つ芳賀(居宅介護支援事業所・主任介護支援専門員)が担当。

「認知症の人が生きている世界〜心が通うコミュニケーション」と題して講義しました。

講師を務めた芳賀(左)

● 困っている人には理由や背景

部署をバラバラに6グループに分かれた参加者は、ジャンケンに勝った人をほめるミニゲームを実施。

芳賀から「ほめられてどうでした?」と質問を受けた職員は「嬉しい」と答え、芳賀は「認知症の方も同じというのを知ってほしい」とアドバイスしました。

まず心を見つめるケアの動画を鑑賞しました。

看護師から「気難しい」とレッテルを貼られる認知症のおばあさんがこれまでの人生の歩みや心の声を朗読調で伝え、「私をもっとよく見て」「その人の心を見つめて」と呼び掛ける内容。

芳賀は「介護の現場で困る人には理由や背景がある。認知症の方は困らせようとしているのではなく、『分かってほしい』というサインを出している」と伝えました。

 

● 大切な準言語、非言語

コミュニケーションでは「言語」、声・トーンの「準言語」、身振り手振りや表情の「非言語」の3種を解説。

芳賀は「認知症の方には準言語、非言語が大事。『大丈夫ですよ』と言っても態度が悪いと『怖い』と思う」と指摘。

話す時は視線の高さを合わせ、パーソナルスペースを保った距離感を意識する点も助言しました。

● 「帰りたい」は「安心したい」サイン

グループ演習では「帰る時間を何度も尋ね、落ち着きなく動き回る方の対応」を考え合いました。

デイサービスで不穏なご利用者様に接する職員の冷たい対応を映した動画を鑑賞した後、参加者がグループ内で感想を共有。

ご利用者様の気持ちについて「誰も話ししてくれない」「目を合わせてくれない」、スタッフの対応について「優しくない」「時間を聞かれているのに教えていない」といった意見が出て、望ましい対応や学びを共有していました。

 

芳賀は「『帰りたい』は『安心したい』サイン」「否定ではなく共感」「本人の世界を尊重する」といったアドバイスを送りました。良質なコミュニケーションを築くために「相手に興味を持つ」「禁止、命令、指示的態度を取らない」「こまめに声掛け」「立ち止まって聴く」の4点の重要性を説いてまとめました。

次回は2026年2月に予定しています。

<介護保険部の昨年度の合同研修の記事>
第4回「介護保険制度」>>>
第3回「身体拘束」>>>
第2回「コンプライアンス」>>>
第1回「褥瘡の予防」>>>

\「家で過ごせて本当によかった」その一言が、地域に寄り添う福祉の原点/
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