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投稿:2017年08月03日更新:2019年08月03日

113. 発達障がい児も暮らしやすい地域に・家族会「スワンキッズくらぶ」

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↑「夏祭り」で輪投げを楽しむ子ども=2017年7月29日、いわき市の山田公民館

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↑「夏祭り」の開催あいさつをする子どもと宗像代表(右)

● 不十分な療育環境を感じ発足
「スワンキッズくらぶ」はことし2017年1月に発足。未熟児で生まれた娘を持つ宗像広美代表は、経験から「小学校に入学すると療育施設が少なくなる」と語り、不十分ないわきの療育環境を肌で感じました。そこで子どもや家族が交流できる場をつくろうと、ママ友と一緒に立ち上げました。メンバーは12人で、自閉症スペクトラム、注意欠陥多動性障害(ADHD)や学習障害(LD)などの子を持ちます。宗像代表は「落ち着きがなかったり、急に怒り出したり、さまざまな特性を持つ子がいる。何をすれば改善できるか、メンバー同士話し合いながら考えています」と話します。

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↑「夏祭り」でくじを楽しみ、おもちゃを受け取る子ども

● 住民から畑を借りて農作業も
活動は月1回開催。野外活動では、農家からサツマイモ畑を借りて春に苗植え、秋に収穫を体験します。その農家から指導を受けながら、子どもたちは土や植物に触れます。英語、体操、音楽、アートなどの「プチレッスン」では、発達障害に理解のある地域住民を講師に招いて開講し、ゆっくり安心して勉強します。季節ごとの交流イベントでは、お店屋さんごっこやかるた取り、料理教室など発達障がい児の社会性の向上にもつながる活動を楽しみます。家族向けには年に数回、ママカフェを開いて情報交換。7月16日には、いわき市主催の子育て支援イベント「いわきネウボラ」にも参加し、団体をアピールしました。

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● 住民もサポート 夏祭りイベント
親子が交流しようと、いわき市の山田公民館で先月開催した「スワンキッズくらぶ☆夏祭り」では、子どもたち約20人がゲームやかき氷を楽しみました。「ガールスカウト福島県第22団」5人と地元住民10人がボランティアでサポート。子どもたち約20人は、輪投げ、魚釣り、おもちゃくじ、ペットボトルボーリングなど計6つのゲームに挑戦しました。輪投げコーナーでは、きちんと列をつくって順番待ち。「えい」「それ」と輪を投げ、笑い声を上げていました。お昼の時間には、カレーライス、フランクフルト、かき氷をペロリ。「おいしい」とスプーンを口に運んでいました。

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↑サツマイモ植えを楽しんだ子どもたち=2017年5月28日、いわき市平地区のスワンファーム

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● 「もっと暮らしやすいいわきに」 ロゴマーク普及に力
初めて行く施設に慣れるのが苦手だったり、楽しいことにすぐ興味がいき迷子になりやすい発達障がい児。この子たちが住みやすいまちをつくろうと、「スワンキッズマーク」のロゴを地域に広めようという目標もあります。発達障がいに理解のある病院や理髪店などを増やしてロゴマークを張ってもらえれば、親は安心して子どもと入ることができます。また、子どもの服にロゴ入り缶バッジを付ければ、迷子になっても地域住民に発見してもらえ、連絡をもらえるようになります。この目標の実現には、ロゴマークが「発達障がいの目印」だという認識を地域住民に広く浸透させ、住民同士支え合う地域をつくらなければなりません。まだ発足して1年に満たない「スワンキッズくらぶ」。宗像代表は「障がい児も暮らしやすいいわきにしたい」と話しています。

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↑スワンキッズマーク

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【スワンキッズくらぶの夏イベント】
スワンキッズ☆音楽療法
日にち:2017年8月5日
時間:午前10時半から正午
場所:いわき市中央台公民館
内容:プロの音楽療法士を招いて音楽を楽しみます。
参加費:一家族500円
<問い合わせ>
メールアドレス:e.mei.m.hiro@gmail.com
フェイスブック:https://www.facebook.com/swan.kids.club/