いわき市医師会の在宅医療に関する事業報告会と懇親会がこのほど、内郷地区のクレールコートで開かれました。市内全域の医療・福祉、行政の関係者約120人が集まり、一丸でいわきの医療・福祉を守る決意を新たにしました。
● 医療、福祉、行政関係者が一堂に
報告会は7月31日に開かれました。出席者は医師、歯科医師、薬剤師、看護師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、生活相談員、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、医療ソーシャルワーカー、管理栄養士、介護福祉士、障がい福祉事業所の代表者、地域包括支援センター、市保健福祉部、地区保健福祉センターの職員ら。あいさつで市医師会の木村守和会長は、深刻な高齢化時代とされる2025~2040年を乗り切るため「地域包括ケア」と「地域医療構想」※1を進める必要性を強調。専門職が市民に出向いて啓発する大切さや、アドバンス・ケア・プランニング※2(ACP・愛称「人生会議」)の普及に向けて意気込みを語りました。
※1 地域医療構想とは
2025年に向け医療需要と病床の必要量を推計し定める。詳しくは厚生労働省ホームページ:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000080850.html
※2 アドバンス・ケア・プランニングとは
人生の最終段階で望む医療・ケアについて、事前に考えて医療・ケアチームらと共有する取り組み。詳しくは厚生労働省ホームページ:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/saisyu_iryou/index.html
● 「多職種研修会」にこれまでのべ335人参加
市医師会の山内俊明理事(当法人山内クリニック院長)は「在宅医療」に関する事業を報告。7月7日に開かれた「在宅医療推進のための多職種研修会」には17職種60人が参加し、今回6回目となったこれまでののべ参加者は335人、そのうち医師はのべ39人と振り返りました。このほか、在宅医療ネットワーク研修会や「勤務医と開業医のつどい」などを開いて医師同士の連携を深め、市民向けには今年も引き続き市内各地区で出前講座を開く予定で「皆さまと一緒に在宅医療を推進していきましょう」と呼び掛けました。懇親会では山内理事が各テーブルを回って参加者にマイクを渡し、代表者が自身の職種や多職種連携への意気込みをアピールしました。
【関連記事】
「前回の『事業報告会と懇親会』」 2019年2月5日投稿:https://iwakikai.jp/blog/189/