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投稿:2017年07月19日更新:2021年05月12日

多職種連携・地域連携

101. 薬局が農業!? 社会貢献も・タローファーマシー

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● 3つのビニールハウス
農業好きの長谷川祐一社長の意向で、かつてトマト栽培に取り組んでいた「タローファーマシー」。ですがトマトは連作障害により毎年栽培できないため、2015年に本格的に水耕栽培による農業を始めます。ビニールハウスは3つあり、総面積は300坪。水田地帯に点在する畑も計1240坪の広さです。2つのハウスで水耕栽培が行われ、サンチュ、レタス、シソ、ミニトマト、ズッキーニの野菜がおよそ1000株並びます。パート職員4人が管理。採れた野菜は、市内の道の駅「よつくら港」、JA福島さくら「新鮮やさい館谷川瀬店」、「新鮮やさい館平窪店」、「ワンダーファーム」で販売されます。またサンチュは「食道園三倉店」へ納品しています。

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● 青々と輝く野菜
14日午前、土足厳禁のハウス内に入ると、日光に青々と輝く野菜がずらり。担当する石井裕行総務係長は「夏は暑いので温度管理が大変」と説明し、38度のハウス内は遮光シートで一部天井が覆われ、大型扇風機が数台回っています。ハウス外のプレハブ小屋では、徹底した温度管理とLEDライトで野菜の苗が育てられていました。ハウス周辺は水田地帯で、その中に畑が点在。サツマイモ、トウモロコシ、キャベツ、インゲン、サトイモ、ショウガなどが栽培されていました。

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● お年寄りも収穫体験
「タローファーマシー」は、デイサービスと2つの小規模多機能型施設を運営。「生きがいづくりのレクリエーションに、収穫の時期はご利用者様も一緒に体験します」と石井総務係長。腎臓の悪い方はカリウムを含む野菜を食べられないといいますが、薬局の強みを生かすため、カリウム含有量を抑えた野菜の栽培にも近く挑みます。長谷川社長は、障がい者の就労の場や介護施設を利用するお年寄りの野外活動の場に農場を生かそうと、農業と福祉を連携させた「農福連携」を構想しています。思い通りに作物が育たないなど苦労もあるようですが、石井総務係長は「社会福祉に貢献していきたい」と話していました。

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