
芳賀は研修会に先立ち、両施設の管理者にアンケート調査を実施して課題を把握。施設ごとに異なる問題に合わせて研修内容を作成しています。まごころデイサービスでは、認知症患者の事例を基にその患者が落ち着かない理由などをグループに分かれて話し合い、具体的なケアの方法を考えます。きらくデイサービスでは、認知症の兆候に関する知識と、職員が抱える問題の共有・連携がテーマ。芳賀が、認知症の中核症状と行動・心理症状(BPSD)について講話した後、認知症患者の気持ちを理解するためのグループワークを行います。
今回のアンケートを通し、施設によって課題が異なることに気付き、驚いたという芳賀。「認知症ケア研修」の将来について「医和生会でこの研修を定例化させて、いずれは自分はサポートする側になり、スタッフが自主的に勉強会を開けるようになってほしい。そこが、事業所、職種、経験など関係なく、職員が気軽に悩みを共有できる場になればうれしい」と話します。さらに、認知症患者や家族らが悩みを共有できる「医和生会オレンジカフェ」をつくり、地域交流を活発にしたいと長期的な目標を掲げています。