桃の節句を翌日に控えた2日、いわき市郷ケ丘のまごころデイサービスでひな祭りイベントが開かれました。同施設は近所住民と積極的に交流を図っており、イベントには住民が参加することもあります。今回も近所のエステティシャンが訪れ、利用者にエステのサービスをしました。お肌が潤い若返った女性利用者は笑顔を見せ、地域住民と触れ合いました。
同施設は住宅地の中に位置します。施設では歌を歌ったり大きな笑い声などを出すこともあるため、近所住民に迷惑を掛けないことは運営の課題です。そのため、少しでも住民から理解を得ようと、職員らは施設周辺のゴミ拾いを行うほか、イベントに住民を招待するなど地域交流しています。これまで、高校生のフラダンスや大正琴などのイベントや避難訓練にも住民が参加。去年のクリスマスパーティーでは、元すし職人の住民が利用者の前ですしを握って振る舞いました。
今回のイベントでは、近くでエステティックサロン「かがやき館いわき」を営む永山夏未さんがボランティア訪問し、主に女性利用者にネイルケアやフェイシャルマッサージをしました。利用者は開始前から「これ以上美しくなったらどうしよう」とわくわく感を隠せない様子。キューティクルオイルで指先を、栄養クリームで顔をそれぞれマッサージされると、「家に帰ったら息子にびっくりされる」「かわいくなった」「これ以上の幸せはございません」などと、乙女心をのぞかせてにっこり。ヘッドマッサージを受けた男性利用者は「いやー、頭がよくなる」と満足げで、頭髪からローズの香りを漂わせていました。エステの前には、利用者でちらしずしを料理し、味わいました。
エステ後、代表の利用者(84)が「みんな喜びました。かわいくしてくれてありがとう」と、笑顔で永山さんにお礼。「また来てね」と手を振ってお別れをしました。今回2回目の訪問となる永山さんは「みんな喜んでくれて、来るたびに仕事のやりがいをあらためて感じさせられます。私自身も癒されました」と、振り返りました。
まごころデイサービス:https://iwakikai.jp/service/magokoro/