医和生会の小規模多機能型居宅介護施設「さらい」の運営推進会議が22日、いわき市の同施設に併設する「いきいきさろん」で開かれました。民生委員ら出席者は、地域活動が弱まっている現状や、全国的な問題の介護職員による虐待(ぎゃくたい)の話題に触れて、サービス向上のため意見交換しました。
● 弱まる地域活動
出席者は、地元の谷川瀬地区の区長、民生委員、明治団地地区の民生委員、平地域包括支援センターの職員、「さらい」の管理者・西山孝之科長を含む医和生会の職員ら計9人。地域連携に関する意見では、地区でお年寄りを支える体制づくりが求められるものの、地元の青年会メンバーが集まらず将来解散しかねない苦しい状況を挙げました。さらに、今年1月に谷川瀬地区で開催され、医和生会職員も参加した「地域ケア会議」を評価する声が上がり、医和生会地域連携室を兼務する居宅介護支援事業所の管理者・中野美奈課長は、地区で講話の要請があれば山内クリニック院長も含めて講師として派遣できるなど、地域から要望に可能な限り応えたい姿勢を示しました。
● 虐待防止、重要性を再確認
さらに「全国的に介護施設での虐待が増えているようだが、どうしてか」という疑問の声も。「介護職に就く前にお年寄りと接したことのある人が少ないのでは」「全員が天職として選んだ人ばかりではないだろう」などと意見のほか、医和生会職員は「虐待をしている側も、それをしている意識がない恐れもある。そうならないよう、介護する側はしっかりと勉強しなければならない」「お年寄りに丁寧に対応できるよう、当会では接遇委員会を設置してその改善に努めている」と、虐待防止の重要性を再確認しました。このほか、家族を亡くした遺族をケアする「グリーフケア」や、防災について話し合いました。
● 次回は5月24日
意見交換に先立ち、施設の利用状況について報告がありました。1~3月の活動実績では、獅子舞の披露や節分イベント、ボランティアのバイオリン演奏などの取り組みが紹介されました。4月までの活動では、お花見イベントなどが予定されています。次回会議の開催は5月24日。
【さらい】
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