いわき市医師会の在宅医療の取り組みを共有する「事業報告会と懇親会」がこのほど、いわき市内郷地区のクレールコートで開かれました。参加した医療・福祉関係者約130人は「いわき在宅医療ネットワーク」「いわき介護事業所協議会」「在宅医療出前講座」の経過を確認。懇親ではテーブルスピーチも行いながら、互いの仕事を紹介し合っていました。
● 130人集まる
いわき市全域から医師、歯科医、薬剤師、看護師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、介護施設管理者、管理栄養士、リハビリ専門職、病院相談員、市職員、地域包括支援センター職員らが1月24日に集まりました。市医師会の山内俊明理事(当法人山内クリニック院長)が、在宅医療に取り組む医師を増やすための支援体制「いわき在宅医療ネットワーク」(※1)を報告。在宅医療の医師を援助する「在宅サポート医」や、サポート医の支援を受けて取り組んでいる「在宅医」などのネットワークメンバーを紹介しました。市医師会の箱崎秀樹理事は「いわき介護事業所協議会」(※2)の活動報告し、「認知症サポート部会」と「通所介護事業所」「訪問介護事業所」の両分科会の現状を伝えました。市地域医療課の職員は「在宅医療出前講座」(※3)の本年度の開催実績を共有し、12月までに7会場で計279人が集まったと報告しました。
※1
「いわき在宅医療ネットワーク」 2018年3月27日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-436.html
※2
「いわき介護事業所協議会」 2018年7月19日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-520.html
※3
「在宅医療出前講座」 2018年11月21日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-613.html
● いわきの多職種連携、活発
あいさつで市医師会の木村守和会長は「『20年後にああしておけばよかった』と絶対に思いたくない」といわきの医療を守る決意。「いわき在宅医療ネットワーク」によって在宅医が増えている成果や、いわきの多職種連携の活発さを強調し、医師ら専門職が市民に語り掛ける必要性を訴えました。乾杯後、参加者は名刺交換して互いの仕事を紹介。各テーブルを回っての代表者スピーチで、ある耳鼻科医師は、複数の病院を回っても耳に砂が入っているのに気付かれなかった高齢患者がいたと共有し「耳が遠くなったと決めつけないで」と訴えました。ある薬剤師は、県内他市の多職種連携と比べて「いわき市は進んでいる」とアピール。参加者は酒を酌み交わしながら、なごやかに情報交換をしていました。
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