医和生会グループの新卒者4人は5日まで、現場に出る前の心得を研修で身に着けています。4日は、医和生会の複合施設「いきいきさろん」で介助の基本を勉強。研修生は、介護の技を習得しようと四苦八苦しながら介助訓練に挑みました。
研修生は、医和生会の泉成美さん(社会福祉主事)と猪狩翼さん(介護職)、社会福祉法人いわきの里の会川栄次さん(介護職)と田子大地さん(介護職)。介助の訓練では、医和生会通所リハビリテーションの菅波成年科長代理からその基本を教わりました。テーマは、歩行などの「移動」、ベッドから車いすなど乗り移る動作の「移乗」、「車いす」のそれぞれの介助方法。車いすの使い方や半身まひの人の歩行介助法を学ぶため、お互い介助し合って実践しました。
● 車いすに乗せるには?
寝たきりの人を車いすに乗せる訓練では、「寝返り」「起き上がり」「端座位(ベッドの端に両脚を垂らして座る姿勢)」「立ち上がり」「移乗」の一連の動作を、2人1組で確認しました。「寝返り」の動作では、寝ている人のひざを立てた後、顔を動かしたい方に向け、相手の骨盤と肩周りに手を添えて介助。研修生は、力任せに寝返りさせようとしてしまい、苦戦する人も。「声掛けも忘れずに」などと指導を受けながら、真剣な表情で臨んでいました。
● 「猛特訓しないと」
泉さんは「力が入り過ぎた。猛特訓しないとだめ」と反省点を見つけた様子。「車いすの移乗が難しい。この経験は現場で必ず生きる」と猪狩さん。会川さんは「簡単なように見えてなかなか難しい」と語り、田子さんは「貴重な体験。慣れるまで頑張りたい」と充実した表情を見せていました。この日、「介護保険」や「認知症」をテーマにした座学も開かれました。