更新日:2021年9月15日
医和生会グループに今月入職した4人は現在、現場研修でもまれています。事前の研修で志を高らかに宣言した新人は、介護・福祉の経験がまったくのゼロ。社会人なら誰しもが通る最初の“試練”を、どう過ごしているのか。新人の奮闘記の初回は、生活相談員として採用された社会福祉主事の泉です。
顔をすぐ覚えてもらうにはもってこいのパッチリした目。いすに座るご利用者様と同じ視線の高さになるよう、泉はひざを床につけ、優しい眼差しを向けます。「ここに研修できています。よろしくお願いします!」。ご利用者様から「大変だねえ」「頑張ってね」とエールを受けると、その目を細め、初々しい笑顔を浮かべました。
● 「在宅生活を支えたい」
泉は中学から柔道一筋で、高校時代では福島県で個人2連覇を達成しました。柔の道から介護福祉の道を歩む決意をした理由は、昔、入院生活が続いた祖父が帰宅した際に見せた笑顔。「お年寄りの在宅生活を支えたい」と、大学卒業後に入職しました。事前研修で、当会の山内俊明理事長らを前に、「『この人が担当でよかった』『元気が出た』と思われる人になりたい」と目標を掲げ「初心を何年経っても忘れない」と決意表明しました。その後すぐに現場研修がスタート。「きらくデイサービス」を経て20日から「やがわせデイサービス」で介護の「いろは」を学んでいます。
● メモにはご利用者様の名前
「先輩から『遠慮なくスタッフに聞いて、動いて』と言われました。でも、先輩が忙しそうで、声を掛けにくくて…」。前日の反省をそう振り返る泉は25日、リハビリテーションの介助とレクリエーションを担当しました。ご利用者様の数が一日約30人と多い「やがわせ」で、すぐに名前、顔、特徴を覚えるのは一苦労。「ひざの悪い方や、体に触れられたくないという方もいます。名前と顔を覚えないとその人その人に合わせた介護ができない」と話す泉のメモには、ご利用者様の名前と席の位置が書かれていました。
● すぐ先輩に質問
体操後、ご利用者様をリハビリのエリアに誘導。席に座るご利用者様を立たせ「いすを引きますね」と声掛けし、歩行介助します。まだ慣れない手つきの泉は、付き添う先輩職員から「歩行の時は腕だけを持っているのではなく、体に密着させる。何かの時にすぐ支えられる状態をつくらないと」「いすを引くときは、立ったご利用者様がテーブルに手をついて安全な状態を確認してから引くように」という指摘が。泉はメモ帳を開いてペンを走らせます。ご利用者様のこなしたリハビリ回数を計画書に記入する時は「名前が分からない…」とぽつり。すぐさま近くの先輩をつかまえ「あの方の名前は何でしたか?」と尋ねていました。
● 喜ばれて充実感
研修を通して充実感も。認知症患者向けデイサービス「きらく」では、コミュニケーションを取るのが難しいご利用者様とも接しました。「最初はその方の要望を理解できなかったけど、何日も接しているうちにそれが理解できた。介助した時にとても喜んでくださり、とてもうれしかった」。
● 「声掛け自然にできた」
医和生会では研修期間中、毎日その日の取り組みをノートに書き込み、教育係の先輩と面談して翌日の目標を立てます。この日、泉は「少しずつ声掛けすることが自然とできるようになった」と記入。あいにく担当の先輩は会議のため、面談は明日に。「ご利用者様に『この人が担当でよかった』と思われるように、これからも接していきたいです」。泉は目をらんらんとさせていました。
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ショートステイに配属となった泉はイベント企画にも携わっています。
「可愛らしいワンちゃん・ネコちゃんとの触れ合い・『アニマルセラピー』」
https://iwakikai.jp/blog/1529/
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