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投稿:2019年09月13日

665. 毒蝮さん、ケーシーさんとの思い出語る・いごくフェス

生と死を笑って考える地域包括ケアの祭典「いごくフェス」がこのほど、いわき市の芸術文化交流館「アリオス」で開かれました。メーンの本公演は俳優・タレントの毒蝮三太夫さんが持ち前の毒舌で観客を笑わせ、芸人や即興演劇グループが会場を盛り上げました。今春亡くなったケーシー高峰さん行きつけのスナックも再現され、ケーシーさんと交流のあった毒蝮さん、漫才師の新山ノリローさん、スナックのママが思い出話でしのびました。

 

ケーシーさん行きつけのスナックを再現し、トークを繰り広げた毒蝮さん(右)、新山さん(中央)、スナックのママ

 

 

● 2日間開催されたフェス

「いごくフェス」はいわき市地域包括ケア推進課が主催し3回目。今回は8月31日、9月1日の2日間開催。31日の「ソトフェス」ではアリオス前の平中央公園を会場に、ライブ演奏やフードコーナーなどで来場者を盛り上げ。1日の「ナカフェス」では本公演のほか、バーチャル・リアリティ(VR・仮想現実)の技術で看取り体験するワークショップ、写真家の平間至さんによるシニアポートレート撮影会、入棺体験コーナーも開催されました。

 

表彰を受けた「みろく沢炭鉱資料館」の渡辺館長(右から2人目)

 

● みろく沢炭鉱資料館の館長を表彰

本公演のオープニングで、地域貢献する元気なお年寄りをたたえる「いごく表彰式」が行われ、85歳で亡くなるまで芸人として活躍したケーシーさんと、93歳の今も現役で働く「みろく沢炭鉱資料館」(内郷地区)の渡辺為雄館長が受賞。トロフィーを受けた渡辺館長は感謝を示し「まちづくりに努力していきたい」とさらなる活躍を誓いました。出演したピン芸人の松原タニシさんは、7年間で7件の事故物件に住んだ体験を笑いを交えた怪談で披露。毎回の出演でおなじみとなったパフォーマンス集団・ロクディムは、観客から集めたセリフを劇中に組み込む即興劇で盛り上げました。

 

事故物件に住んだ体験を基にした怪談を語る芸人の松原さん

 

即興演劇で会場をわかせたロクディム

 

● 毒蝮さん、トークでわかす

毒蝮さんは「君といつまでも」を歌って客席から登場。ケーシーさんの思い出を振り返り「誰からも好かれた方」とたたえました。自身の職業を「歌手でも芸人でもない。俳優なんだよ」とウルトラマンに出演した経歴を語り、でも「『俳優だ』と言ったら『捨てる油でしょ(廃油)』と言われた」と笑わせました。大学客員教授も務める毒蝮さんは、介護福祉士をめざす生徒の研修での笑えるエピソードも披露。「三途の川でおぼれないように」と水泳を習い始めたおばあちゃんの話を、毒舌交じりに話していました。

 

歌って登場した毒蝮さん

 

● ケーシーさん行きつけのバーを再現

エンディングでは、ケーシーさんが足しげく通っていたという植田地区の「スナックらん」を再現。カウンターやテーブルが設置された舞台に、毒蝮さん、ケーシーさんの1年後輩の新山さん、スナックらんのママがソファーに座ってトーク。「(ケーシーさんが)どのくらいスナックに通っていたか?」の問いに、ママは「1週間に10日来ていた」。新山さんは「(ケーシーさんは)漫才をやりたかったけど相方に恵まれなかった」「知的で品のいい、スマートな漫才をしていた」と回顧し、芸名の由来にも触れました。毒蝮さんは3年前にテレビ番組の収録でケーシーさんと東京スカイツリーに行った思い出を振り返り。漫才のようなテンポのよい掛け合いトークに、会場は笑いに包まれていました。

 

【関連情報】

いわき市地域包括ケア推進課が運営する「いごく」

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