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投稿:2017年05月13日更新:2021年05月15日

いわきの介護

52. 介護の詩(うた)㊦~「ありがとう」・ご利用者様の日記より

日記3(お父さんいつもすまないねと言って涙ぐむ) (627x638)
↑Aさんの日記の一部

「『ありがとう』と言えない人はダメ」と、感謝の気持ちを大切にするAさん。毎朝児童の登校の見守りや、毎年夏と冬には児童に勉強を教える活動をしながら、子どもらに感謝の気持ちを忘れないよう指導しているそうです。「スタッフには『大変な仕事を一生懸命やってくれてありがとう』、食事をした妻には『食べてくれてありがとう』と思う」とAさん。介護のふとした場面で涙するのは、相手への感謝の気持ちがそうさせるようです。

<この日の妻の日記>

「1月20 水 くもり 急に下っている ネテイルのはあたたかくていいですね 今日はデーサビスの日です。セイカツのへんかをもとめてたのしくやっていきます」

妻日記3 (640x182)
↑Aさんの妻の日記の一部

「2月7日 日 くもり  しつないおんど2ド 風つめたし 今日はホーモンなし ねたり本をよんで ごぜんごご1●●● うんどうしてすごします」(●の部分は読めませんでした)

妻日記5 (640x224)
↑Aさんの妻の日記の一部

● 「自己満足だけどよくやっている」
「ここ数日 自分の仕事をこなすため 頭の中が一杯でゴメン! そこへ葬儀が入ったから尚更だネ!でもお父さん頑張ったヨ!」2016年4月4日

日記(お父さん頑張ったよ) (640x361)
↑Aさんの日記の一部

妻が認知症だと診断された時、近所の目を気にして誰にも相談できなかったといいます。妻の好きな漬けマグロ、カボチャ、タマゴなどを使って料理もこなし、デイサービスに行く日はその準備をします。毎日3回オムツ交換もし、約80キロの妻の体を動かすためと5キロのダンベルでトレーニングにも励みます。市内に息子は住んでいますが、「親のこういう格好は見せたくない。自分が元気なうちは自分で」と、一人で介護しています。Aさんのように頑張り過ぎると介護に疲れ、仕舞いには自分を責めてしまいそう-。「自己満足だけど、よくやっている」。そうほほ笑むAさんは、自分をほめて前向きでした。

<この日の妻の日記>

「4月4日月 雨 いい雨がふっています チューリップがイイイロでさきはじめました ●●●●● きりばなにしてベットのわきにおいてくれるそーです たのしみです 今日もホーモンカイゴなどはありません 本をよんだり ウンドーをしたり ネタリのセイカツをします。」(●の部分は読めませんでした)

妻日記6 (640x291)
↑Aさんの妻の日記の一部

● 今も大切な時間をともに
優しく接し、時に自戒し、感謝の気持ちで涙を流し、よくやったと自分をほめる-。Aさんは今日も認知症の妻を支え、同じ時間を過ごしております。

DSC_2791 (640x427)

(終わり)

【介護の詩(うた) ㊤】
2017年5月6日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2122/