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2017年05月16日

終末期・終活 地域連携

54. 患者と家族の相違、振り返り気づく・医療福祉関係者が「デスカンファ」

「デスカンファ」は、平地区の医療、介護、福祉関係者らでつくる「平在宅療養多職種連携の会」(※記事後に詳細)で松田徹医師(ときわ会竹林貞吉記念クリニック院長)が提案して初めて企画されました。この日、主に平地区の医師、歯科医、薬剤師、訪問看護師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、管理栄養士、市や市社会福祉協議会、平地域包括支援センター職員ら計25人が出席。意見交換に先立ち、松田医師が「遺族の心のケアを考える『グリーフケア』も含め、多職種連携で話し合ってケアの改善につなげたい」とあいさつしました。

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● 男性患者と妻の考えに食い違い
<事例>
いわき市内に妻、息子夫婦と同居する90代男性。亡くなる10数年前に脳卒中、心房細動、慢性心不全、糖尿病を患い、その後、転院を含めて5病院で受診しました。太陽がまぶしいと部屋を暗くしほぼ寝たきりの生活を送り、頭痛、めまいのために長時間座ることができない状態でした。亡くなる2週間前に呼吸困難が進行。妻は入院を希望したものの手続きが間に合わず、男性は自宅で息を引き取りました。

その事例を踏まえ、実際その男性に携わった、ケアマネジャー、訪問薬剤師、訪問入浴の介護士、訪問看護師、医師が順番に自身のケアを振り返りました。ケアマネジャーは、福祉用具の導入や家族の対応を交えて取り組んだ支援を紹介。介護士は、かたくなに拒否されながらも入浴させたら「ありがとう」と拝んで感謝され「入浴させてよかった」と振り返りました。訪問看護師は、妻の受け入れ拒否により早い段階から十分なサービスができなかったという一方、訪問薬剤師は「男性本人は『看護師さんはえらい』と感謝し喜んでいた」と話し、その男性と妻の考えの食い違いが浮き彫りに。医師は「訪問看護師が入ったのが亡くなる直前だった。もっと家族と巧みにコミュニケーションを取り、アプローチを早くするのが大事だ」と、課題を見つけていました。

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● 多職種の連携 あらためて評価
参加者は、男性へのケアの良かった点と悪かった点を書き、ホワイトボードに貼り付け。改善では、介入の遅さや本人と家族の意見の相違に関する点が多く挙がり、良かった点は、多職種で連携した取り組みを評価する声が多く見られました。平在宅療養多職種連携の会の山内俊明会長(山内クリニック院長)は「さまざまな職種の視点から声を集めることが大事だとあらためて感じた」と総評しました。

【「平在宅療養多職種連携の会」とは】
いわき市平地区の医療・福祉関係者らがつながりをつくり、情報交換する集まり。毎月一回勉強会や事例を紹介し合って研さんを積んでいます。事務局は平地域包括支援センター。