いわき市の社会福祉法人「いわきの里」に4月に入職した介護士・田子大地さん(21)は、同市好間地区の地域密着型特別養護老人ホーム「サンシャインよしま」で現場研修の真っ最中です。医和生会の新卒者とともに事前研修を受けてからまもなく2カ月が経過。ご利用者様から「一生懸命で真面目」と評されるように、介護に打ち込む姿は実直そのもの。「今はまだ大変ですけど、少しずつ慣れて先輩のようになりたいです」と奮闘しています。
↑ご利用者様の前で体操する田子さん=2017年5月30日、いわき市の「サンシャインよしま」● 力仕事で存在感
30日午前、ご利用者様の集合写真の撮影のため、スタッフはホールのテーブルを移動していました。身長171センチ、体重87キロという大柄の田子さんも一緒にテーブルを運び出します。「力仕事は大丈夫」と自信をのぞかせ、ご利用者様の体を動かすなど力も必要とされる介護職で力は強み。笑顔でテーブルを動かしていました。● 倒れた祖父を支えられず、介護の道に
田子さんは専門学校を卒業後に入職。現場研修に出る前の目標発表会では、志望動機で祖父が倒れた時に介護できなかった悔しさを語り、「笑顔を絶やさない介護士になりたい」と宣言。田子さんの優しく柔らかい人柄がうかがえました。
● 気を配りながら体操
この日は体操を担当。ご利用者様を前に見本となるストレッチ体操を行います。「両方の足を上げます」「腕を振ります」などと声を掛けながら、一緒に体を動かします。動きが止まるご利用者様には「手を伸ばしましょうね」と優しく指摘。田子さんは「体操ではご利用者様のスピードに合わせることを意識しています」というよう、ご利用者様の動きに気を配って体操していました。
● 飲み物介助に悪戦苦闘
体操後、認知度の高いご利用者様にコーヒーを飲ませる介助を試みましたが悪戦苦闘。隣に座って「コーヒーですよ」と何度声掛けしても、下を向いたまま反応してくださりません。困って先輩に尋ねます。「体を起こしてあげて」と言われた通りにするも、体を真っ直ぐ起こせず、再び先輩の元に。コミュニケーションが難しい方への介助は、自分の対応が相手に不快感を与えていないか言葉で確認できず、慣れるまでは不安です。先輩からサポートを受けた後は、ご利用者様に「お待たせしました。どうぞ」とストローで相手のペースに合わせて飲ませていました。
● おじいちゃんも喜んでいるはず
先輩から「言葉使い」に気を付けるよう徹底されているという田子さんは、物腰柔らかく、言葉使いも常に優しいです。何をするか迷いためらう場面もありましたが、先輩に「何かやることはありますか?」と聞いて行動。先輩は「人前で体操やレクリエーションをする時に物おじしない。普通の人は緊張するのに、元気はつらつでやっている」と太鼓判を押します。ご利用者様も「一生懸命で真面目な子。すごく頑張っていますよ」と温かく見守っています。5月は祖父の祥月といい、「介護の仕事をしていることを、おじいちゃんはどう思っているでしょうね?」との問いに田子さんは「どうですかねえ」としばらく考えた後「喜んではくれてますかねえ」とにっこり。おじいちゃんにできなかった分、これから多くのご利用者様に介護していきます。
【社会福祉法人いわきの里のWEBサイト】http://iwakinosato.jp/
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