● 「みんなを元気づけたい」
「ベレーザ」の発起人となったのは、会長を務めるいわき市の松村総合病院医師の二村浩史さん。2009年に同市に引っ越してくる以前、東京都浅草のサンバチーム「バルバロス」で活動していましたが、いわきでもサンバを続けたいと翌年に同僚らを募って始まりました。本格的に活動するきっかけとなったのは、2011年の東日本大震災。「サンバでみんなを元気づけよう」とイベントにも出演するようになり、2014年7月1日に「イワキベレーザ」として活動を開始しました。
● 精力的に地域を盛り上げ
メンバーは5歳から60代までの約60人。およそ半分は仙台、郡山、東京、静岡から通う県外メンバーで、「バルバロス」のメンバーでもあるといいます。二村さんは「県外メンバーは人も土地も気候もいいいわきを気に入って、自腹で来てくれる」と話します。練習は月2回で、プロのミュージシャンとダンサーが時々指導。月1回は福祉施設やイベントで演奏し、2016年からカーニバルを「いわき芸術文化交流会館アリオス」で主催し市民を盛り上げるほか、「いわきサンシャインマラソン」では応援で参加し毎年ランナーにサンバパワーを送っています。
● 5歳児ダンサーも魅了
ベレーザのメンバー約20人は10日、いずれも社会福祉法人「いわきの里」の特別養護老人ホーム「ひなた」と地域密着型特別養護老人ホーム「サンシャインよしま」、医和生会の小規模多機能型居宅介護「すばる」の計3施設を回りました。「ひなた」では、2回に分けてご利用者様約20人にサンバ。白のパンツ、青のTシャツ、赤のリストバンドというベレーザスタイルに身を包み、太鼓や金物の楽器を軽快に打ち鳴らします。迫力のリズムに乗って、5歳児のダンサーも巧みなステップでご利用者様を魅了。ご利用者様は笑顔で拍手を送っていました。
● 「いつか街なかでパレードを」
「自分たちも楽しみたいし、みんなにも楽しんでもらいたい。ただそれだけ」。二村さんはボランティア訪問への思いをそう語ります。「夏のいわき踊りの前座でもいいので、街なかでパレードをやりたい」。この夢が実現すればいわきの夏がさらに熱くなりそうです。
↓本番に向け前日、アリオスで練習されておりました。その風景。
【いわき ベレーザ】
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