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投稿:2017年06月27日更新:2019年09月19日

85. 「口コミ」効果 来場者も定着・オレンジカフェ ラウンジミュウ

認知症や介護の悩み相談をする交流の場「オレンジカフェ以和貴」が毎月第4火曜日午前11時から、いわき市内郷地区の市総合保健福祉センター内の「ラウンジ・ミュウ」で開かれています。認知症予防の講話、体操、レクリエーションが活発に行われ、27日のカフェでは20人ほどで満席の会場が来場者でいっぱいに。「口コミ」で増えた来場者は定期的に訪れ、定着してきているようです。

● 健康講話や体操、レクリエーションなどが充実
現在市内に7カ所あるオレンジカフェは、いわき市地域包括ケア推進課が主催。「ラウンジ・ミュウ」での「カフェ」は今年2月に誕生し、市内の居宅介護支援「さざんか」が受託運営しています。携わっている職員は約10人で、仕事の合間に立ち寄ってサポートするスタッフも。介護支援専門員(ケアマネジャー)、看護師、介護福祉士らが、認知症や介護の悩みの相談役となっています。傾聴ボランティア「みみ」のメンバーも、悩みの聴き手役として参加。健康講話や体操、替え歌、ゲームなどが行われ、まるでデイサービスのような充実したプログラムが組まれています。

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● 認知症予防法、学んで交流
27日のカフェには、市内の介護施設職員ら見学者約5人をのぞき、地元の内郷地区などから訪れた約15人が参加。その中には小名浜地区から訪れた初参加の5人組もおり「よろしくお願いします」と交流していました。専門スタッフの指導による認知症チェックでは、参加者は「同じ話、質問をするようになった」など21問に答え、自身の要注意度合を確認しました。認知症予防には思い出すことが大事とアドバイスされ、「アルバムを見る」「懐メロを歌う」「思い出の場所を訪れる」「においをかぐ」「昔の日記、手帳を読み返す」の5つの予防策が紹介されました。日記をつけているという参加者が「良かった出来事だけ書いている。子どもが日記を読むことになった時、嫌な気持ちになってほしくない」と意見を述べると会場から拍手も。全員で情報を共有していました。

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参加者はその後、演歌「北国の春」に合わせての歌謡体操、口や舌の筋肉を鍛える口くう体操をし、昼食を楽しみました。この日は、アロマハンドトリートメントを勉強している市職員によるボランティアマッサージもあり、体験した来場者は「気持ちいいよ」とにっこり。

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● 口コミ効果で参加者広がる
毎回15人ほどが定期的に参加し、交流の場として定着しているようにうかがえるこのカフェ。「さざんか」取締役の大越きよ子さんは「ご利用者様の家族に参加を呼び掛けたら、知り合いを誘ってくださり、次第に多くの方が集まるようになった」と、口コミの効果を挙げます。「歳を重ねることで家族や知り合いが少なくなったという参加者から『このカフェにくると安心感がわく』という声もありました」と大越さん。最初は来場に気が進まなかったという方も、今ではおしゃれして友人と交流するのを楽しみにするようになったといいます。大越さんは「みなさんの月1回の楽しい場所となるように、これからも継続したいです」と話していました。

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【オレンジカフェ】
ラウンジミュウ(いわき市総合保健福祉センター内)
住所:いわき市内郷高坂町四方木田191
日時:毎月第4火曜日の午前11時から午後2時
電話:0246-45-2237
参加費:無料(飲み物代100円、昼食は自費)

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