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2017年07月05日

認知症 認知症・健康関連カフェ

90. 来場者ゼロの苦節1年超、定着へ大きな一歩・「若者の会」の介護相談カフェ

認知症や介護の悩み相談に乗ろうと毎月第1土曜日、いわき市平地区のレストラン吉福でカフェを開催するボランティア団体「高齢者を支援する若者の会」。誕生した2015年10月から今年2月まで来場者ゼロという“氷河期”を経て、その後は主に医療介護施設の見学者が毎月1~2人が訪れるようになりました。今月1日のカフェでは、チラシを見た住民が、近所で老々介護に悩む女性を連れ出して来場。悩みを吐き出した女性は「また来たい」とすっきりとしたような表情を浮かべ帰宅しました。“駆け込み寺”の役割を果たしたこの日、「悩みを抱えた住民を、近所住民が見つけて、地域ボランティアが支える」という「地域連携」に見事貢献しました。

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↑住民の悩みに耳を傾ける代表の水野さん(右)

● 2015年秋にカフェスタート
2014年秋の「認知症予防フォーラム in いわき」の開催協力者の有志で立ち上げた「若者の会」。代表で作業療法士の水野智章さんが当時いわき市になかった認知症カフェを開こうと準備を進め、2015年10月に「カフェ」が始まりました。現在のメンバーは、水野さんと社会福祉士、介護経験者で会場の吉福店長の計3人。ですが、社会福祉士は本業で多忙のため、実際に活動しているのは2人です。

● 来場者ゼロ、それでも継続
来場者は今年2月までゼロ。カフェを広めようとチラシを作り配布しても、「私が認知症に見えますか?」と受け取ってもらえないなどPRに苦戦していました。当初5人だったメンバーは本業が忙しく辞めていく中、「一年は続けよう」「来なくてもやる意義はある」とメンバー同士鼓舞し合い継続してきました。初めての来場者はことし3月。介護支援専門員(ケアマネジャー)がお年寄り2人を連れてきました。水野さんは「そのお年寄りは、会場にたくさん人がいると期待し、交流を望んでカフェにきました」と話し、リピーターにはつながりませんでした。その後は、介護施設の見学者計3人が訪れました。

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● 定着に光 来場者「また来たい」
7月開催日の1日午前は雨。住民の出足がにぶるのを予想した水野さんは「早めに帰ろうか」と考えていた矢先、女性2人が突然会場に現れました。吉福に置いたチラシを見たという50代女性が、近所で老老介護に悩む80代女性を誘って来場。悩む女性は、介護サービスを拒む夫を一人で介護し続けるものの、限界に達して追い込まれていたといいます。水野さんは、不満に耳を傾け、安心してケアマネジャーを頼ってほしいなどとアドバイスし、90分近く話し合っていました。相談後、その女性は次回の開催日を確認し「次は夫と一緒に来たい」と話して帰りました。

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● FBページ作成、演奏会、“出張カフェ”など検討中
チラシを見て深刻な悩みを抱えた住民が訪れたのは今回が初。近所の“駆け込み寺”としての役割と、住民同士で支え合う「地域連携」の役目が果たされ、水野さんは「続ける意欲がわいた」と、さらなるカフェの定着に向け決意を新たにしました。「若者の会」は今後フェイスブックページの作成に向け、インターネットに詳しい知り合いをメンバーに勧誘中。さらに、来場者を集めるためのハワイアンミュージックの演奏会や、市内の旅館での“出張カフェ”も検討しています。

● カフェ継続へ 高まるモチベーション
作業療法士として訪問リハビリに携わっている水野さんは「ご利用者様は、ケアプランが作成され安心してサービスを受けている方々が主ですが、今回のカフェであらためて悩んでいる方々はたくさんいると感じ、もっとそういった方に来てほしいという思いが強くなった」と、モチベーションを高めていました。

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↑チラシで、開催時間が「2時間程度」となっていますが、来月8月以降は「3時間程度」に変更すると、水野さんからご連絡を受けました。

【「高齢者を支援する若者の会」のカフェ】
日にち:毎月第1土曜日
時間:午前10時半から3時間ほど
場所:レストラン吉福(福島県いわき市平字東町5-1)
参加費:無料
問い合わせ:0246-38-5650(医療法人華頂会訪問リハビリステーションいわき事業所)
関連記事「定着化へ活動続ける『若者の会』」 2017年4月6日投稿:https://iwakikai.jp/blog/2038/