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投稿:2017年07月06日更新:2021年05月12日

多職種連携・地域連携

91. 「生きる!」 歌でメッセージ・岩船ひろきさんライブ

東京やいわきなどを中心に活動しているシンガーソングライター・岩船ひろきさん(28)がこのほど、いわき市のレストラン吉福でライブを開催し、来場者に「生きるぞ」という熱いメッセージを歌で届けました。岩船さんは、メジャー歌手のスガシカオさんも認める実力者。福祉職に携わる両親や大学時代の授業を通して福祉について考えるようになり「歌詞にも大きく影響を受けている」といいます。脳内出血で記憶を無くした父を題材に相手を受け入れる優しさをつづった歌、障がいや欠点はマイナスではなくそれこそ自分自身と力強く訴える歌、若者の自殺をうれい作った応援歌などを熱唱。若者のみならず、認知症や介護、障がいに苦しむ方も共感できそうなメッセージソングで、来場者は歌声に聴き入っていました。

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● 年間200ものライブ活動
岩船さんは埼玉県出身。高校受験をひかえ進路に悩んでいた中学生時代、フォークデュオ「19」の音楽を聴き「自分もこういう曲をつくりたい」と歌手に憧れました。高校では軽音楽部に入って腕を磨きました。将来、歌詞を書くためにも教養を身に着けようと大学に進学。差別や偏見を考えた授業では、療養所を訪問して「ハンセン病」の元患者に聴き取りし、相互理解の大切さを学びました。卒業後は本格的に音楽活動を続けます。2014年にスガシカオさんのオープニングアクトを務め、「演奏スキルや曲のクオリティも超一流」とお墨付きのコメントも受けました。同年10月に全国盤のミニアルバムを発売。大学時代の後輩がいわき市内の旅館で働いていた縁で、去年1月からいわきでも定期的にライブを開催。埼玉県を拠点に、東京、新潟、いわきを中心に年間200ものライブを開催しています。

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● 欠点をも受け入れる愛
1日夜に開かれたライブでは、岩船さんはそれぞれ曲に込めたメッセージを紹介し、ギターを奏でて熱唱。高校時代に父が脳内出血で倒れて家族を認識できなくなった経験から生まれた曲「あなたが僕を忘れても」では、いらだつ自分に気付き「覚えられないのなら それでいい」と相手を受け入れ、自分が覚えて支えるから安心してという優しさを歌い上げます。狭い虫かごで生まれ育ったチョウは羽が折れるという現象を題材に歌った「奇形蝶(きけいちょう)」では、「不格好な自分が大嫌い」という“君”の全てを受け入れる愛を緩やかなメロディーに乗せて歌います。間奏のトークで「高校生のころから曲の一貫したテーマは『生きる』」と岩船さん。「弱さも脆(もろ)さも 君が生きてる証」「決してひとりじゃない」と熱唱した応援歌「今、あなたのために」で、ライブの前半を閉めました。

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● 歌で「日本を明るく変えたい」
今後の目標について「日本を明るく変えたい」と岩船さん。「日本を構成しているのは、都道府県の中の市町村の中の家族の中の一個人。一人を明るくできれば、家族も明るくでき、最終的に日本も明るくなる。人生が楽しくなるような曲を、多くの人に届けたい」。その“野望”に向け、歌うたいは今日も歌います。

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【歌詞の一部紹介】
<あなたが僕を忘れても>
あなたが僕を「誰?」と聞いても
笑顔で僕はそれに答えるよ

今までの日々の愛しさのあまり
今の日々の不自由さに苛立つ自分
それよりも あなたに苛立つ自分が嫌い

覚えられないのなら それでいい
常に初めてなんて素敵だよ
今日の青さも 見上げる花も
それを見つめるあなたの瞳も
綺麗すぎる

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【岩船ひろきさん】
ホームページ:http://iwafunehiroki.com/
フェイスブック:https://www.facebook.com/iwafunehiroki
家族愛を歌い、今回のライブでも披露された「25回目のプレゼント」YouTubeより: https://www.youtube.com/watch?v=aKx2PEpuFQw
ライブスケジュール:http://iwafunehiroki.com/schedule.html