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2017年07月14日

介護のヒント 食育・口腔ケア

98. 「食べる側」の気持ちに・食介護研究会で「介護食」試食

「食」をテーマに介護を考える「いわき食介護研究会」が12日夜、いわき市のかしま病院で開かれました。上手に飲み込めない「嚥下(えんげ)障害」をテーマにした講演や、刻み食の試食、とろみをつけた飲み物の試飲がありました。参加者は「介護する側」の目線でなく「される側」の気持ちを感じ、介護力の向上に生かしました。

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● 「研究会」今年再スタート
「食べる側の目線に立った介護」を考えようと、「いわき食介護研究会」は1997(平成9)年に発足。「食介護」と名付けた市内の歯科医師が中心となり、5人でスタートしました。昨年まで3年間活動を休止していましたが、ことし再出発。5月の1回目の研究会には、市内の歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、看護師、作業療法士、理学療法士ら約80人が集まりました。

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↑嚥下の基本を講話する相澤さん

● 嚥下の基本を確認
2回目の研究会のこの日も、「歯」「食」に関する専門職者ら約50人が参加。講演では、かしま病院の言語聴覚士・相澤悟さんが「嚥下障害のキホンのキ~嚥下障害を振り返りましょう」と題して講話しました。相澤さんは、口内やのどの嚥下に関係する器官の部位を説明。3タイプの嚥下障害の解説では、食べ物がそしゃく中にのどに流れる「嚥下前誤嚥」、飲み込み途中で流れる「嚥下中誤嚥」、飲み込み後のどに残った物が気管に入る「嚥下後誤嚥」を紹介しました。あごや舌を動かす食前体操、10秒間口を開く間接訓練(開口訓練)、のど仏を上にあげる筋肉を鍛える「おでこ体操」を指南し、来場者も挑戦して方法を学んでいました。

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↑「嚥下食」を説明する加藤さん

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● 実物と刻み食 味や見た目を比較
嚥下障害を持つ人のための「嚥下食」体験では、コマツナとナポリタンの刻み食と、キュウリと山形の「だし」が並んだほか、水、牛乳、グレープフルーツジュースにとろみ粉を混ぜて試飲。福祉サービス事業所「つばさ」の管理栄養士・加藤すみ子さんが説明役を務めました。参加者は、実物、粗い刻み、細かい刻みを比較しながら試食。「(コマツナの)細かい刻みは水っぽい」「(ナポリタンの)味は実物と変わらずおいしい」などと介護食を体験。「この刻み食は色がいい」と話した参加者は「現場で介護食を作ると茶色っぽくなってしまう」と、見た目について考えていました。感想では、歯科医師が「(介護食の試食は)家でやろうと思ってもやらないので、有意義だった」、作業療法士は「とろみ粉を入れるほど味が悪くなり、その人に合わせた量を考えて入れた方がいいと思った」、栄養士は「とろみの牛乳を飲んだが、膜が張る感じがした。一口は飲めるけど、全部は飲めない」などと、それぞれ語りました。

【いわき食介護研究会】
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