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投稿:2017年07月18日更新:2021年05月10日

通所リハビリテーション

100. 「フレイル」防止へ 元気に体操・「つどいの場 大利」

お年寄りの介護予防と交流の場「つどいの場 大利」がこのほど、いわき市好間地区の大利公民館で開かれ、医和生会通所リハビリテーションの理学療法士・菅波成年科長代理が介護予防体操を指導しました。参加者は、終了後も体操指導のリクエストをするなど、楽しく元気に体を動かしていました。

● 毎月2回、体操や講話
この「つどいの場」は、市社会福祉協議会が市から受託し運営。2011(平成23)年の夏に始まりました。ことしは地区住民30人が登録し、毎月第2、第4木曜日に、シルバーリハビリ体操や健康講話などを楽しんでいます。今月13日は、菅波科長代理が「介護予防体操~いつまでも生き生きとした生活を送るためにできること」と題して講話と体操指導。10人が集まりました。

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↑介護予防体操を指導する菅波科長代理

● 要介護の前段階 「フレイル」学ぶ
菅波科長代理は、80~84歳から介護を必要とするお年寄りが急増し、85~89歳になると半分以上が要介護状態になるというデータを紹介しました。日本老年医学会が提唱し、虚弱を意味する「フレイル」という言葉を解説。健康の衰えが著しく介護を必要とする前段階を指す「フレイル」の診断(※)を行った後、菅波科長代理は「フレイル予防のため、運動は重要」と強調。3カ月は継続し、理想は週2、3回、1回1時間以内とアドバイスし、日常生活にストレッチ体操やウォーキングなどを取り入れることをすすめました。


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● 終了後も体操指導のリクエストや質問
講話後、参加者はひざや腰、肩の痛みの予防体操に挑戦。腹式呼吸の体操では、仰向けになり口から6秒かけて息を吐きつつ腹をへこまし、鼻から3秒かけて息を吸い腹をふくらませます。肩甲骨回しや骨盤を前後に動かす運動などをゆっくりと行ううち、「熱い」と汗をぬぐう参加者も。足踏みしながら手を振り3の倍数で手をたたく「脳トレ運動」では、「難しい」と笑いながらもチャレンジ。「もう一回!」とリクエストも出て、元気に体を動かしていました。体操後、参加者から「何もないところでつまづきそうになる」と質問が出ると、菅波科長代理は「かかとから足をつけて歩くようにすると良い」と助言していました。

【関連動画】
「菅波科長代理が指導する介護予防体操の動画」 2017年5月1日公開:https://www.youtube.com/watch?v=nv6psuI2SRU&t=7s