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投稿:2017年07月20日更新:2019年09月19日

医和生(いわき)会全体

102. 日野原重明さんとの思い出回顧・山内院長が追悼

長年にわたり医療の発展に貢献し、18日に105歳で亡くなられた聖路加国際病院名誉院長・日野原重明さんの訃報を受け、医和生会山内クリニックの山内俊明院長は思い出を回想し、追悼しています。人気絶頂の中、開業10周年記念講演で登壇してくださった日野原さんには、記念すべき節目を華々しくお祝いしてくださりました。多忙さ、並外れた体力、記憶力などにまつわる日野原さんとの思い出を、山内院長が振り返ります。

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↑山内クリニック内に飾られている日野原さんとの記念写真と山内院長

● 引っ張りだこの日野原さん 「なぜ呼べた?」
10周年の記念講演会は2002年11月19日、いわき市文化センターで開かれました。日野原さんと親交のあったいわき市立総合磐城共立病院の故宇留賀一夫名誉院長の紹介で実現しました。当時は、日野原さんが出版した「生き方上手」がベストセラーになり、世間から大変注目を浴びていたころ。テレビ番組にも引っ張りだこだった日野原さんがいわき市で講演することに驚いた市民も多く、山内院長は「周囲から『なぜ呼べたのか』とよく尋ねられた」と振り返ります。

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↑立ち続けて講演する日野原さん=2002年11月19日、いわき市文化センター

● 90分間、立ち続けて講演
日野原さんは東京からタクシーで来県。当時聖路加国際大の学生だった山内院長の次女も同乗していました。山内院長は「車中で原稿を書いていた。時折眠ってもいたようだ」と、次女からの話を紹介。いわきに到着後すぐ、その原稿をファクスで送信したそうです。「スケジュール帳もびっしり。『2年後まで予定がある』と言っていた」と、山内院長はその多忙さに驚きました。記念講演のタイトルは「さわやかに老いを生きる」。会場は満席でした。当時91歳だった日野原さんは、スタッフから準備されたいすを断り、90分間立ち続けて講演しました。

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↑山内クリニック内を見学=2002年11月19日

● 驚くべき記憶力
山内クリニックでは当時、外来診療所内に患者が人目を気にせずに待てるブースを設け、山内院長は時折そこに足を運んで診察もしていました。山内クリニックの院内見学で、「診療所内で訪問診療をやっています」とその待合ブースを紹介すると、日野原さんは笑って興味を示してくださりました。半年後、聖路加国際病院での研究会に出席した山内院長があいさつした際、日野原さんは「院内で面白いことをやっていましたね」とほほ笑み、「診療所内の訪問診療」を覚えていました。山内院長はその記憶力に驚いたといいます。

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↑山内クリニック内を見学=2002年11月19日

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↑日野原さんからいただいたサイン(奥の本)

● 柔軟性、チャレンジ精神
「いいアイデアがあれば考えを変える」「時間があれば挑戦したいことがたくさんある」。山内院長は、日野原さんのそれらの言葉が印象的だったといい、いくつ歳を重ねても型にはまらない柔軟な考えと衰え知らずのチャレンジ精神に尊敬の念を込めています。「100歳を過ぎてもなお医療への情熱を燃やし続け、簡単にマネできることではない。一生懸命、医療の発展に尽くされ、お疲れ様でしたと申し上げたい」と、ご冥福を祈っております。

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↑山内クリニック入口で記念撮影=2002年11月19日