いわき市四倉地区の医療や介護関係者が集まる「在宅医療合同研修会」と懇親会「連携のつどい」がこのほど、同地区のワンダーファームで開かれました。長年続いている交流で約80人が集合。合同研修会では「おなはま腎・泌尿器科クリニック」の渡邉良太院長が講師を務め、バルーンカテーテルのトラブル対処法などをアドバイスしました。
● 2010年から毎年交流
同地区の「連携のつどい」は2010(平成二十二)年から始まり、毎年1回医療・介護関係者が交流。今年はいわき市医師会四倉ブロックの医師、歯科医師、薬剤師、介護支援専門員(ケアマネジャー)、訪問看護師、作業・理学療法士、介護職、地区保健福祉センターと地域包括支援センターの職員らが、9月12日に一堂に会しました。
● バルーンカテーテル トラブル対処を学ぶ
渡邉院長は「バルーンカテーテル留置中のトラブルへの対処」「尿道留置カテーテル関連の尿路感染予防策」の2本柱で講話。「対処」の話題では、バルーンが膨らまない、自然に抜ける、抜けないというそれぞれのトラブルに沿って解説。バルブ弁の不良やルーメンの詰まり、結石の付着などでカテーテルが抜けなくなるといった原因にも触れました。尿中の微生物によって泌尿生殖器のいずれかの部位が感染する「尿路感染症」や、留置期間が長いほど感染リスクが高まる危険性などを説明。感染防止策について、衛生の徹底や尿の逆流防止、カテーテルと採尿バッグの接続部の保持などをアドバイスしました。
● 「連携のつどい」
研修後の「連携のつどい」では、市医師会四倉支部の西山耕医師(西山眼科医院)と四倉・久之浜大久地域包括支援センター管理者の松田和枝さんがそれぞれあいさつし、長年続いている四倉地区の強い連携や抱負を語りました。会食中、参加者全員が自己紹介。事業所の紹介や意気込みなどを述べました。
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