医療や介護情報を医和生会の専門職スタッフが解説する季刊誌「広報医和生」第9号がこのほど完成し、現在いわき市内の公共施設などに配布されています。今号のテーマは熱中症。医和生会の訪問看護師が実際にあった事例を基に、原因や対策を紹介しています。
● 1700部印刷し配布中
2015年1月に創刊した「広報医和生」。3カ月ごとに発行され、これまで「ロコモティブシンドローム」「予防接種」「介護保険」などをテーマに取り上げてきました。今号は1700部を印刷。医和生会がある平谷川瀬、明治団地の両地区住民に回覧板を通して配るほか、病院や薬局、公民館、幼稚園、保育園などに配布し、市民の手に届くよう置いてもらうご協力をお願いしております。当山内クリニック外来受付でも受け取れます。
● 訪問看護師がアドバイス
今号では、熱中症の仕組みなどの解説に加え、医和生会コスモス訪問看護ステーションの訪問看護師が対策を紹介。熱中症になりやすい「乳幼児・幼児」「お年寄り」の事例を基に一問一答形式でアドバイスします。「お年寄り」は同ステーションが実際に対応した事例で、夫を亡くした3ヶ月後の夏にひざを悪化させた一人暮らしの女性(80)を取り上げます。訪問看護師は、「熱中症は、室内や夜でも多く発生する」「ひざの痛みのため、食欲がなくなり食事・水分摂取量が減っていました」などとアドバイス。ひたすらしゃべり続ける「せん妄」が見られると脱水症状が悪化するので注意とも。熱中症の疑いのある人を発見した場合の応急処置も紹介しています。
↑「広報医和生」最新号についての報告があった広報委員会=2017年8月18日
● 次号のテーマは「介護ヘルパー」
18日に開かれた医和生会広報委員会で、「広報医和生」の担当者から経過の報告。これまで配布に行くたびに一から広報誌の説明をしていたが、最近すぐに受け取ってくださる施設が増えたと伝えられました。次号のテーマは「介護ヘルパー」に決定。10~11月の完成をめざします。
【広報医和生】
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