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投稿:2019年09月26日更新:2021年05月11日

多職種連携・地域連携

674. 闘病児と家族を支援 PR活動に汗・「パンダハウスを育てる会」

福島市のNPO法人「パンダハウスを育てる会」は、福島県立医科大学附属病院の近くで滞在施設「パンダハウス」を運営し、国内外から入院に来る難病の子と看病する家族を支えています。病院や企業ではなく住民有志が立ち上げた日本初の患者・家族向け滞在施設で、手ごろな宿泊費で“もう一つの我が家”を提供。寄付金でまかなっている運営資金を募ろうとスタッフはこのほど、いわき市内のショッピングセンターでイベントを開き、バザーやPR活動に汗を流しました。「パンダハウス」を利用した親子も来場し、感謝されたスタッフはさらなる意欲を燃やしていました。

 

 

● 闘病児・家族の“もう一つの我が家” 22年前につくる

「パンダハウス」は1997(平成九)年10月にオープン。遠くから訪れた闘病児を長期看病する家族は、治療の不安、宿泊費、慣れない病院生活などで悩まされていました。たとえ数日の帰宅が許されても、自宅が遠いためにかなわず、家族全員で団らんするのもできませんでした。「パンダハウス」はそういった家族の苦しみに共感した住民有志が立ち上がって誕生。家族で食事できる広いダイニングキッチン、居室、浴室、洗濯室が備わっています。3居室でスタートしたパンダハウスは、増・改築して現在は木造一部2階建て2棟の計7居室まで拡大。宿泊費は何人でも1室1泊1000円、日帰りは1室1日500円。ボランティアスタッフは50~60人が登録され、掃除や庭の手入れ、バザーの手伝いなどで運営を支えています。

 

● 海外から訪れる闘病児も利用

現在、年間利用者はのべ3000人。そのうち半分は県外で、いわき市からの年間利用者はのべ600~700人といいます。中国やロシア、ベトナムなど海外から来る闘病児、家族も利用。パンダハウスなら安く長期滞在できる上、母国の味を料理して家族一緒に楽しむこともでき、慣れない日本文化や食事、病院生活での不安を和らげています。去年からは療養生活や社会復帰といった悩みに専門の相談員が応える相談事業も始め、ハード面だけでなく心の支援も取り組んでいます。

 

 

● バザーで運営資金募る

PR活動と募金活動を兼ねたイベント「未来をつなぐ子どもたち~応援の輪~」は9月14、15両日、鹿島ショッピングセンターエブリアで開かれました。ボランティアスタッフを含め9人が活動。売り上げを運営費に充てるバザーでは、スタッフや知り合いから募った子供服、手作りバッグ、小物入れ、食器、タオル、おもちゃなどの品々がずらり。入院の精神的不安や経済面の悩みなどに応える相談コーナーを設置し、これまでの活動の歩みや施設の雰囲気が分かるパネルも展示しました。

 

来場者に活動を紹介する「パンダハウスを育てる会」の山本理事長

 

● 闘病児・家族も来場して感謝

来場者はお気に入りの品物を買い求め、パンダハウスの広報紙を受け取ります。心臓の重い病気を患った男児を連れて来場した母親は、入院中にパンダハウスを利用したお礼をスタッフに伝えます。その男児は急に福島県立医科大学附属病院に入院するよう告げられ、母親はいわき市の自宅を離れて付きっきりで看病することになったといいます。入院の1カ月間、パンダハウスのお陰で週末に訪ねてくる夫や娘とも一緒にゆっくり過ごせたと感謝。また入院する予定があるといい、その母親は「また利用させていただきます」と伝えていました。感謝された「パンダハウスを育てる会」の山本佳子理事長は「嬉しいですね」と笑顔を浮かべ、活動のエネルギーになった様子。山本理事長はいわきにも下部組織をつくりたいと考え、「パンダハウスが後世に引き継がれ、発展するためにも、まず多くの人に知ってほしい。そして応援してほしい」と呼び掛けていました。

 

【パンダハウスを育てる会】

ホームページ:http://pandahouse.org/

フェイスブックページ:https://www.facebook.com/npo.panda.house/

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