出演する劇団「希望舞台」:誰にでも親しまれる「現代の芝居」を求めて日本各地で公演しています。身近な生活に題材を求め、暮らしの中の悲しみ、辛さをあたたかい笑いに変え、日本人の笑いと涙、生きることへの生命をうたい続けています。(「希望舞台」ホームページ:https://www.kibou-butai.com/)
「釈迦内柩唄」あらすじ:今も地域名として残っている秋田県の釈迦内で、代々火葬場の仕事をしている家族とその仕事を引き継ぐことになった末娘・藤子の物語。大酒飲みの父・弥太郎が死んだ日、藤子は父を焼くカマの掃除をしながら様々な思い出がよみがえります。足の不自由な働き者の母・タネ子、美人の姉・梅子、読書好きの次女・さくら、鉱山から脱走して憲兵に殺された朝鮮人の崔。父が「花は死んだもんの顔だであ・・・」と火葬した人の灰をまいて育てた何万本ものコスモスが、火葬場の裏で美しく咲き誇る。死体焼き場を家業とする家族の生きる姿を描きながら、人のやさしさ、命の平等と尊厳、生への渇望を舞台を通して描きます。(希望舞台ホームページより:https://www.kibou-butai.com/syakanai/story)
希望の光とコスモスの花束を福島の人びとに届けたい―福島県下公演に寄せて(福島県の広野町高野病院・本田徹医師):昭和を代表する作家水上勉さんがこの芝居にこめたメッセージは単純ではありませんが、罪業や恩讐を超えた「光を放つ、人間の善意に対する根源的な信頼といったものではなかったでしょうか。 ~中略~ 水上さん自身の父も、福井県の若狭で大工でありながら土葬の穴掘り人夫をしていたということですから、作家自身の生命の平等や、父に対する思いが作品にはこめられているのかもしれません。 ~中略~ 私自身、築地本願寺と浅草で催された公演を2回観て、心底泣けました。父・弥太郎が、焼き場の裏の野原に遺体の灰を撒いて育てたコスモスの花が、美しく咲き乱れるラストも印象的でした。2011年3月の大災害で大きな試練に遭った福島の人々に、この劇が、愛と勇気と希望を届けてくれることを信じ、ぜひ一人でも多くの方にご覧いただきたいと推薦します。
出演:
藤子・小泉真穂
お父・町田政則
お母・荻原ゆかり
憲兵・藤田尚希
梅子・高久律子
崔・伊藤嘉朗
さくら・落合菜月
チケット取扱い:アリオスチケットセンター(0246-22-5800) ※受付時間は火曜を除く10:00~20:00
お問い合わせ:玉井さん090-2779-5917
後援:福島県教育委員会、いわき市、いわき市教育委員会、福島民報社、福島民友新聞社、福島中央テレビ
推薦:公益財団法人全日本仏教会