いわき市四倉地区の四倉高2年生は定期的に、近くの四倉老人福祉センターで地元のお年寄りと交流しています。本年度最後の訪問では一緒にテーブルゲームを楽しんだ後、お礼のメッセージをプレゼント。お年寄りは「楽しい」「若返った」と、高校生から元気をもらっていました。
● 福祉を学ぶ高校2年生
「生活と福祉」の授業を選択する同高2年生は毎年、お年寄りと触れ合って高齢福祉を体験しようと地元のサロンを訪問しています。本年度は生徒14人が5月から月1回のペースで、「すみれ会」と「汐風の会」の各サロンを交互に訪ね、体操、合唱、手芸などを一緒に楽しんできました。本年度最後の交流は2月22日、「すみれ会」のお年寄り12人に交じってテーブルゲーム「バウンス・オフ」などで遊びました。
● 高校生とお年寄り 一喜一憂
生徒は4テーブルに分かれ、お年寄りと混合チームをつくって対戦。ピンポン球をテーブルで一度弾ませてからトレーに入れるゲームで、各チーム各選手が順番に“ショット”。カードに記載された通りに自チームのボールを並べると勝ちで、トレー内の36個のポケットを目掛けます。相手のチャンスを阻止したり、勝利を決めたりする技ありの一投が決まると、みんなドッと沸き上がり拍手。「これはいい勝負だ」と力が入るお年寄りもいました。
● 「ありがとうございました」 生徒がメッセージ
ゲーム後、生徒一人一人は「一年間ありがとうございました」「Thank you」などと書かれたメッセージカードを手渡しました。受け取ったお年寄りは「一緒に交流できて楽しかった」「一緒にゲームをやると笑って声も大きくなるし、気持ちが若返る」「認知症予防にもなるね」と笑顔を浮かべていました。