東日本大震災の避難者や市民が交流する「いわき大交流フェスタ」が10月28日、いわき市の21世紀の森公園で開かれました。いわき市や双葉郡内の60団体が公演や体験コーナー、展示、出店に関わりました。団体の中には、認知症の理解を深める交流の場「オレンジカフェ以和貴」や子育て支援団体「Wendy(ウェンディ)」、NPO法人「Commune with(こみゅーん・うぃず) 助産師」など福祉関連の団体もあり、フェスタを盛り上げました。
● 60団体が参加
「大交流フェスタ」は県いわき地方振興局が主催。2013年に始まった避難者がメーンの「交流サロンフェスタ」を前身に、2015年から市民にも広く参加を呼び掛けようと「大交流フェスタ」がスタートし今回3回目。開会式ではいわき市、双葉郡のゆるキャラが登場し華を添えました。ステージでは、元気を届ける「クラップスチアリーダーズ」、湯本温泉の女将でつくるフラグループ「フラ女将」などが出演。飲食エリアでは、小名浜さんま郷土料理再生プロジェクトの「さんまのポーポー焼き」、いわなの郷(川内村)のイワナ入りの炊き込みご飯などの出店が並びました。東京オリンピック・パラリンピック開催の1000日前にちなんでのスポーツ体験エリアも。未来のふくしま体験エリアでは、高校生が作ったロボットの実演もありました。
● オレンジカフェ以和貴 フェスタの休憩所に
市地域包括ケア推進課が運営する「オレンジカフェ以和貴」のコーナーは、歩き疲れた来場者の休憩所に。「オレンジカフェ以和貴」を受託運営する福祉施設の介護支援専門員(ケアマネジャー)、作業療法士ら専門スタッフも相談役として参加しました。初対面の富岡、浪江両町の避難者同士が談笑し、このフェスタならではの交流も見られました。親子3世代の市民や、復興支援の活動報告で訪れた大学生の姿も。スタッフは、オレンジカフェをPRし、パンフレットを配っていました。
● ウェンディ 無料託児で子ども連れ来場者を支援
子育て支援団体「Wendy(ウェンディ)」は、子ども連れの親にゆっくりイベントを楽しんでもらおうと無料の託児所を設置。子どもたちは、ペンで自由にデザインするエコバッグ作りやハロウィーンの帽子作りを楽しみました。滑り台では、カボチャのコスチュームに身を包んだ幼児が元気に遊んでいました。
● こみゅーん・うぃず 助産師
助産師が専門的に母親を支援するNPO法人「Commune with(こみゅーん・うぃず) 助産師」は、妊婦や赤ん坊の健康相談ブースを設置。開始1時間で2件の相談があり、出産育児の専門職である助産師が悩みに応えました。ハロウィーンのカボチャを折り紙で折ったり、ブレスレットを作ったりするコーナーもあり、親子が楽しんでいました。
● いわき市や双葉郡内の社協も参加
いわき市や双葉郡内の社会福祉協議会もブースを設けました。協議会のサロンで作った作品が展示されたり、活動紹介がありました。
【関連情報】
いわき大交流フェスタ:https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/01270a/iwaki-daikouryuu-festa17.html
オレンジカフェ以和貴:http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1454293773647/index.html
Wendy(ウェンディ):http://www.to-ho-net.co.jp/wendy/
Commune with(こみゅーん・うぃず) 助産師:http://cw-jyosanshi.com/
県内市町村の社会福祉協議会一覧:http://www.fukushimakenshakyo.or.jp/5000/5100_list.html