● 「いわき懐めろ友の会」有志でつくる
両団体は、約300人所属する市内のサークル「いわき懐めろ友の会」の有志で構成されます。白河市での歌の発表会で偶然「スコップ三味線」のパフォーマンスを見て「これは面白い」と感じた齊藤彰吾代表が2010年、「いわきスコップ三味線」を旗揚げ。その2年後には、民謡も大好きで昔花笠を踊っていた齊藤代表が「いわき花笠音頭」を誕生させました。「スコップ三味線」は11人、「花笠音頭」は6人が、それぞれ週1回練習。年1回ほど福祉施設で披露するほか、年2回の「懐めろ友の会」の公演にも出演しています。「サンシャインよしま」の職員が「懐めろ友の会」のメンバーという縁で、今回のボランティア訪問が実現しました。
● ギターのようにスコップ三味線
この日、両団体の13人が訪問。65~81歳のメンバーは、愛用のスコップをギターのように構え、曲に合わせて栓抜きでたたきます。ご利用者様は手拍子を送ります。齊藤代表が「980円のスコップに色塗っただけ」と言うと会場から笑い。ご利用者様も実際に挑戦し、思い思いに“演奏”します。たたくだけという簡単な方法で迫力の音が出る“楽器”にテンションが上がり、急に立ち上がってエレキギターのように弾きこなすご利用者様もいました。花笠音頭では、着物姿のメンバーが華麗に笠を操り舞います。「かっこいい」「いがったよー」という声を受けていました。
● 「笑うのが一番」
歌や踊りを通してサークルを盛り上げている齊藤代表は「皆さんに楽しんでもらえればそれでいい。アハラオホラ笑うのが一番」と話します。ボランティア訪問について、メンバーの一人は「元気なうちは元気をわけてあげたい」と今後の公演に意欲を燃やしていました。