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投稿:2019年03月11日更新:2021年05月11日

多職種連携・地域連携

530. 来年度の計画を協議・小川・川前地区中地域ケア会議

いわき市小川・川前地区の中地域ケア会議(※1)がこのほど、小川支所で開かれました。委員は「認知症カフェ開催に向けた検討会」やレクリエーション宿泊施設「鬼ヶ城」での高齢者共同生活に向けたアンケート、住民対象の介護予防講座「小川寺子屋」の方向性などを確認しました。

 

※1 中地域ケア会議とは?
医療・介護・予防・住まい・生活支援の発展へ住民が支え合う地域づくりをめざそうと、国は2015年4月、市町村の努力義務として「地域ケア会議」の設置を法制化しました。これを受けていわき市は同年、「個別ケア」、「小地域ケア」、「中地域ケア」、全市レベルの「市地域包括ケア推進」の計4層の会議でつくる「いわき市地域ケア会議」を設置(★)。「中地域ケア会議」は全市レベルと学校区・行政区レベルの間の中間層に位置し、地区保健福祉センターが主催。市内には7地区ごとに設置されています。

★(いわき市ホームページより)
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● 委員計16人
小川・川前地区はいわき市の北西に位置する中山間地域で、それぞれの高齢化率は小川地区で35%、川前地区で45.79%(2019年2月1日現在)。介護認定率は小川地区が21.5%、川前地区が26.8%で、いわき市の20.6%よりいずれも上回っています。本年度の中地域ケア会議の委員は小川地区が11人、川前地区が5人(※2)。本年度最後となる2回目の会議は2月28日に開催されました。

※2
小川中地域ケア会議の委員 (640x443)

● 登録薬局増え、行政サービスの利便性改善
前回の会議での意見の回答では、「小川寺小屋」の卒業生に口腔ケアの声掛け協力を呼び掛ける、冬期間に高齢者が宿泊施設「鬼ヶ城」で一緒に生活する計画で、まずは暖かい時期に短期間生活する案などが出ました。川前地区住民にとっていわき市のサービス「家族介護用品給付」(※3)は近くに登録薬局がないため利用困難という課題が明らかになったのを受け、近くの「ツルハドラック小野店」(小野町)に登録してもらったという報告もありました。

※3
「家族介護用品給付事業(いわき市ホームページ)」:http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1001000000103/index.html

● 小川 認知症カフェ開催に向け検討会
小川地区は来年度「認知症カフェ」開催に向けて検討会を発足し、下半期に活動する計画。「小川寺子屋」で介護予防を学んだ住民もボランティアとして「認知症カフェ」に関わる考え。さらに2020年度の「小川寺子屋」の講座内容が「活動」に結びつくよう、小川寺子屋プログラム検討会で検討していく計画。このほか、市社会福祉協議会が主体で取り組む「住民支え合い活動」に参加する地区を増やす働き掛けもしていく方針。「多職種連携強化」については、介護支援専門員(ケアマネジャー)の研修会で本年度の「薬剤師」「訪問看護師」に引き続き来年度は「医師」「セラピスト」を招いて情報交換に努める予定です。

委員から「認知症カフェの場所」に関する質問が挙がり、事務局は「1カ所に限定せずに様々な場所で開きたい」と答えました。2020年度に新たな小川寺子屋プログラムをつくる点に関しては、事務局は小川保育所での幼児と交流など「座学」だけではなく外での活動をイメージし「アイデアを呼び掛けていきたい」と回答。小川寺小屋の受講生が卒業後に活躍できるようつなげる考えもあると伝えられました。

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● 川前・「鬼ヶ城」の日用品販売 来年度開始めざす
川前地区は本年度下半期、地区住民に口腔ケアを呼び掛ける講座を開催(※4)。来年度も引き続き開催するとともに、個別ケア会議を開いて不足するサービスなどを探る計画。「見守りと生活支援の充実」では、「鬼ヶ城」の配食サービス利用者を対象にした日用品の訪問販売の準備を進め、来年度にはスタートさせたい方針。「鬼ヶ城」の冬季集合生活とお試し宿泊の実施はアンケート結果を踏まえて判断すると報告されました。

※4
「川前地区の口腔ケア講座」 2018年12月13日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-631.html

委員から「日用品販売の具体的な準備」を尋ねられた担当者は「コメなどの生活必需品を想定しているが、お年寄りがどういった日用品を求めているかの調査や、訪問販売する『鬼ヶ城』がストックできるかなどを確認する」と答えました。

● 「いわき市健康元年」 市の来年度取り組みも共有
そのほか、委員は2019年を「いわき市健康元年」と位置付ける市の来年度の取り組みを共有。地区保健福祉センターごとにモデル地区を指定しての「地域まるごと健康づくり」、国民健康保険データベースを基にした「健康づくり見える化事業」、「いわき健康チャレンジ事業」などを計画しています。

【関連情報】
いわき市地域包括ケア推進会議とは(いわき市ホームページ):http://www.city.iwaki.lg.jp/www/contents/1001000000097/index.html

【関連記事】
「本年度1回目の小川・川前地区中地域ケア会議」 2018年10月13日投稿:http://ymciwakikai.jp/blog-entry-584.html

<18年度のいわき市地域包括ケア推進会議関連>
http://ymciwakikai.jp/blog-category-39.html